【お客様事例】PCRタイピングのためのサンプリング方法における4N6FLOQSwabs™ を用いたラット口腔スワブの検討

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アプリケーションノート 2017<19>
製品名: 4N6FLOQSwabs™(4520CS01, 4508C)
メーカー名: COPAN社

下記データは、京都大学大学院医学研究科 中西 聡 様の御厚意により掲載させていただきました。

背景

近年、ペットの増加など動物と触れ合う機会が多くなり、そのため世界中で動物愛護の声が高まっています。
またペットや野生動物だけではなく、実験動物にもこの関心が集まっています。
バイオの研究において、実験動物を用いた実験は完全に切り離すことのできない手法の1 つとなっています。
しかし、動物の愛護及び管理に関する法律において、実験動物の愛護に関する理念であるいわゆる「3R の原則」が盛り込まれ、、動物の福祉を考慮した動物実験法の改善が求められています。

*3R の原則(Russell とBurch(英)が提唱)
・Replacement(代替):できる限り動物を供する方法に代わり得るものを利用すること
・Reduction(削減):できる限りその利用に供される動物の数を少なくすること
・Refinement(改善):できる限り動物に苦痛を与えない方法によってしなければならないこと

本アプリケーションノートでは、ジェノタイピングの為に用いられているテールカットや採血方法に代わるサンプリング方法として、動物にとって非侵襲的なサンプリング方法であるスワブ法を検討しました。検討には口腔スワブと唾液を用いています。

従来法(採血方法)

麻酔(イソフルラン)

尾の先端1~2mm程度カット

極少量のp血液をFTAカードに塗布

止血

◆尾の先切断による採血の注意点◆

全身麻酔:要

組織損傷:中程度

反復採血の可否:制限あり

 

代替法(口腔スワブ・唾液による方法)

ラットの保定

スワブにて頬内の細胞(口腔スワブ)または唾液を採取

FTAカードに塗布(指示薬付き)

保定から解放する

 

マウスの週齢にもとづいたバイオプシー方法の選択

○/×:3週齢より若齢のマウスあるいは4週齢よりかなり高齢のマウスからは尾のバイオプシー材料を採取するべきではない。

×:やむを得ない場合を除いて、2週齢以下のマウスからは遺伝子型解析のための採血をするべきではない。

“Refinement and reduction in production of genetically modified mice”
Sixth report of the BVAAWF/FRAME/RSPCA/UFAW Joint Working Group on Refinement. Members of the Joint Working Group on Refinement.
Laboratory Animals (2003)37 (suppl.1)より

サンプリングにおける問題

• 尾の先切断による採血には、全身麻酔が必要
• コットン綿棒でのスワブは、先端を濡らす必要があり回収率が悪い
• コットン綿棒では、唾液を回収することが難しい

方法

 

 

 

 

 

◆動物
LEW-Tg(Gt(ROSA)26Sor DsRed*)7Jmsk ラット、5 週齢

◆方法
① 血液によるジェノタイピングにより遺伝子型が決定している動物を選択
② 4N6FLOQSwab を使って口腔スワブと唾液を採取する
③ 先端を色付きFTA カード(指示薬付き)に塗布する
④ 白色に変色した箇所をパンチングしてテンプレートとしてもちいた
⑤ DsRed 遺伝子とβ-Actin 遺伝子の検出をおこなった
PCR 装置:ジーンアトラス G02(㈱アステック)
電気泳動装置:MCE-202 MultiNA(島津製作所)

 

ワークフロー

4N6FLOQSwabs™ を用いた口腔スワブと唾液のサンプリング

1.動物をしっかり保定する。

スワブで頬内を搔き取る。

2.FTAカード*に塗布する。

※指示薬付きを推奨

!採取のポイント!

・口腔スワブ→頬の内側を搔き取る

・唾液→下顎中切歯の歯肉あたりから染み込ませる

*参考画像(マウス)

Ampdirect PlusとFTAカードを用いたジェノタイピングの流れ

*参考文献*
Nakanishi, S., Kuramoto, T., Serikawa, T. 2009. Simple genotyping method using Ampdirect® Plus and FTA® technologies: application to the
identification of transgenic animals and their routine genetic monitoring. Laboratory Animal Resarch 25 :75-78.

 

結果

予想される遺伝子型

血液

口腔スワブ

唾液

口腔スワブ及び唾液からも血液と同様の結果を得ることができた。

お客様のコメント

製品先端に植毛しているナイロン繊維の長さ、硬さともネズミの口腔内をスワブするのにちょうど良かったです。
コットン製の綿棒では難しかったラットの唾液を回収することができたので、非常に回収率が良いと感じました。
先端径が異なる製品*があるようなので、ネズミの週齢に合わせて先端径の大きさを変えて使いたいと思います。

*弊社では、ピールパウチ入り(4520CS01)とドライチューブ入り(4508C)の包装が異なる2タイプを取り扱っております(2018年3月時点)。

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