大麦で産生されたグロースファクター!?

突然ですが、大麦って形質転換によって目的のタンパク質を発現させるのに、意外と理想的な植物だってご存知ですか?

大麦は真核生物ですので、大腸菌系発現システムよりもヒト細胞により近い真核性のタンパク質フォールディングや翻訳後修飾が期待できます。また、長期間のタンパク質保護及び貯蔵のための明確な経路を含む、独自の胚乳貯蔵組織を有しています。生物学的に閉鎖系のシステムのため(自家受粉)、他品種の植物はもちろん、例え隣で栽培されている大麦同士であっても互いに交配することはありません。従って、大麦を組換え体タンパクを産生するホストとして使用した場合、その大麦自身由来のタンパクと、導入された遺伝子由来のタンパク以外のタンパク質が発現することはありません。

アイスランドのORF Genetics社は、大麦で組換え体タンパクを発現させ、グロースファクターやサイトカインの製品化に成功したベンチャー企業です。ORF社が持つ独自の形質転換技術Orfeus™ システムには、以下の特徴があります。

Orfeus™ システムの特徴

1.生物学的に不活性な環境での育成を行い、エンドトキシンフフリー、かつプロテアーゼ活性や二次代謝物含有量が低く単純なプロファイルのタンパク質を産生し、ダウンストリームの加工も容易に行えます。

2.発現カセットは、目的タンパク質を高度かつ安定的に発現させ、部位及び時間特異的に発現を調節することができます。遺伝子サイズの大小を問わず大量処理が可能で、簡便な操作でクローニングが行えます。

3.アイスランドにある大麦栽培の“植物工場”は、タンパク発現の最適化、土壌由来の微生物の混入防止や簡便な検証を行うために、清潔で環境的に安全なヘクラ火山の軽石基質と、制御された栽培区画条件によって管理されています。

4.葯培養技術を用いて育種した倍加半数体(ダブルハプロイド)の苗を、アイソジェニックラインで生産した栽培品種の大麦を使用しています。その結果、ゲノム全体のホモ接合性が得られることでシードバンキングのバリデーションが容易となり、原材料の適合性が確保されます。Orfeus™ システムは、植物ベースの組換え体タンパク質生産における品質管理を、より洗練されたレベルへと導く最新のテクノロジーです。

このように、バクテリアや動物細胞システムではなく、ホストとして大麦胚乳細胞を用いたユニークかつ革新的な発現システムによって作られたグロースファクター、サイトカインISOkine™にご興味のある方は、以下のリンクから詳細をご覧ください。

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