ibidi細胞観察容器ご導入済み研究室インタビュー その1

「顕微鏡で細胞を観察する容器」に特化した製品を開発しているドイツのibidi社。
ibidi社の細胞観察容器を実際にご使用されているユーザー様に語っていただくべく、本製品を導入いただいている研究室様にオンラインでのインタビューを企画いたしました。

お話聞かせてください!研究室インタビュー

快くインタビューに応じてくださったのは、
名古屋市立大学大学院 薬学研究科 生体超分子システム解析学分野の田中 正彦 先生です。

では、さっそくお話を伺っていきましょう。

µ-Dish 35 mm のご紹介はこちら


■ はじめに、田中先生の研究室ではどのような研究をされていますか?

田中先生
神経細胞が発達する分子メカニズムの研究をしており、特に小脳のプルキンエ細胞という樹状突起が非常によく発達する神経細胞の樹状突起形成メカニズムを研究しています。
私達独自の手法として「単一細胞エレクトロポレーションによるsiRNA導入」を行っており、これは培養した神経細胞にガラス微小電極を当てて単一細胞でエレクトロポレーションを行い、ガラス微小電極中に入れておいたsiRNAを細胞内に導入するという手法です。この手法によってターゲット遺伝子をノックダウンして、樹状突起形成への影響を調べています。

 

■ 独自の手法を用いられているのですね!
次に、ご使用いただいているibidi製品を教えていただけますか?

田中先生
µ-Dishを使用しており、最初はµ-Dish 35 mm(ib80136)を使っていましたが、その後グリッド付き製品が販売され始めたためµ-Dish 35 mm grid-500(ib80156)を主に使うようになりました。また、ガラス底の製品としてµ-Dish 35 mm, high Grid-500 Glass Bottom(ib81168)も時々使用しています。

 

■ 複数のibidi製品を使われていらっしゃるんですね。ありがとうございます。
実際の研究の中で、ibidiの細胞観察容器は、どのように利用されているのでしょうか?

田中先生
先に述べた「単一細胞エレクトロポレーションによるsiRNA導入」を行い、その結果を蛍光イメージングで観察する実験用の細胞培養ディッシュとしてµ-Dishを利用しています。

 

■ 具体的には、どういった研究で利用されているのでしょうか?

田中先生
µ-Dishに培養した細胞にガラス微小電極を当てて単一細胞エレクトロポレーションを行い、siRNAを導入します。その際にガラス微小電極がディッシュの壁に当たりにくいように、壁の高さがlowのタイプを選びました。siRNA導入した細胞を10日後に固定し、蛍光抗体法で免疫染色してイメージングし、ノックダウン効果を観察します。
siRNA導入10日後に導入細胞を正確に同定したいために、グリッド付きを利用しています。

µ-Dishに撒いた細胞を観察中

■ 田中先生の研究には、lowタイプ、グリッド付きが合うということですね。
ibidiの細胞観察容器を知った経緯・導入に至ったきっかけを教えていただけますか?

田中先生
たしか2006年にibidi社からµ-Dishが初めて販売された時に、そのパンフレットを見て「これは使える」と思ってµ-Dish 35 mm(ib80136)を購入したのが使い始めになります。よく利用している代理店の当時の担当者が大変気の利く方で、私の研究に使えそうだと言ってそのパンフレットを渡してくれたのがきっかけだったと記憶しています。
当時はグリッド付きµ-Dishは出ていなかったはずですが、たしか2008年にグリッド付き製品が販売され始め、やはり「これは便利だ」と思ってすぐにµ-Dish 35 mm grid-500(ib80156)を購入して使い始めました。その後、ガラス底の製品もあることを知り、µ-Dish 35 mm, high Grid-500 Glass Bottom(ib81168)も時々使用するようになりました。

 

■ 代理店の担当の方も、田中先生の研究をよくご理解されていたんですね。
実際にご使用してみて、感想はいかがでしたか?

田中先生
細胞にガラス微小電極を当てるため壁の高さがlowのタイプを選んだわけですが、期待通り、ガラス微小電極が壁に当たりにくいので重宝しています。
siRNA導入した細胞を10日後に同定して観察したいためグリッド付きを利用しているわけですが、こちらも期待通り、グリッドのおかげで細胞を正確に同定できるので重宝しています。
底がプラスチック製だとガラス製に比べて顕微鏡像の質が悪くないか少し心配していましたが、問題ないようです。

 

■ お役に立てているようで良かったです。
ibidi社の細胞観察容器に今後、期待されることはありますか?

田中先生
グリッドに関しては、現在のグリッドはディッシュ内側に飛び出ている形(内側に凸)なので、細胞の突起伸長等に若干影響してしまいます。
逆にディッシュの外側に飛び出る形(外側に凸)にするものが他社製品にありますが、光学条件に影響してしまいます。
どのように改善すべきなのかはわかりませんが、どちらの影響も生じないような新しいタイプのグリッドを開発していただけたらありがたいと思っています。

 

■ 貴重なご意見、ありがとうございます。こちらのご要望は、ibidi社にも共有させていただきます。最後に、現在ibidiの細胞観察容器の導入を検討している他の研究室にお伝えしたいことがあればお教えください。

田中先生
µ-Dishは、壁の高さがhighとlow、底がプラスチック製とガラス製、グリッドなしとグリッド付き等々、バリエーションが大変豊富なので、ご自分の研究に合った製品を選択できるところが非常に便利だと思います。

研究室の学生さんたちと一緒にµ-Dishを持って

NGCテクニカル担当者より

NGCテクニカル担当
田中先生は、ibidi社製品を使用した論文が採用されたことをきっかけで、弊社アプリケーションノート作成をお願いし、大変お世話になった先生です。
(本内容は、アプリケーションノート「グリッド線を活用したシングルセルトレース」でご覧いただけます。)
何事にも丁寧にご説明くださる点が大変印象的な方で、アプリケーションノート作成のやり取りは、直接的な内容以外の部分でも、大変有益な時間となりました。
今回のインタビューも、µ-dish lowのメリットや、グリッド線のアイディアに関する記述などわかりやすくご解説いただき、このような先生のお人柄が伝わる内容になったかと思っています。
最後になりますが、今回はお忙しい中、取材にご協力いただき誠にありがとうございました。
田中先生の、よりいっそうのご活躍お祈り申し上げます。
 

名古屋市立大学大学院 薬学研究科 生体超分子システム解析学分野
田中 正彦 先生 
この度は貴重なお話ありがとうございました。
 

お話を聞かせて頂ける研究室様を募集しています!
今回ご紹介させて頂いた事例のように、すでにibidi細胞観察容器を利用されている、またこれから利用予定という研究室様がいらっしゃいましたらぜひお話を聞かせて下さい。
当社製品導入済み・未導入に関わらず、ご興味がありましたらこちらからお気軽にお問い合わせください。

ibidi細胞観察容器 µ-Dish 35 mm のご紹介

製品情報ページでは、製品の価格や詳細情報、お得なキャンペーン情報、お客様からいただいた生の声をご確認いただけます。
記事内で田中先生が挙げられていたのは、以下の3製品です。

その他、弊社取り扱い中のµ-Dish 35 mm 製品一覧はこちら

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