3D培養におけるゲルマトリックスと細胞インターフェースのためにデザインされたシリコンインサート
これまでにご好評いただいておりますibidiマイクロ・インサートのラインナップにハイドロゲルを用いた3D細胞培養に対応した「マイクロ・インサート 3D in μ-Dish 35 mm,high」が新たに登場しました。
今回の新製品はより生体に近い環境下での細胞間相互作用や長期観察を可能にする設計となっており、研究の幅をさらに広げるツールとして注目されています。
サンプル依頼も承っております。ぜひ一度お試しください!
マイクロ・インサート 3D in µ-Dish 35 mm, highの製品特長
- 設置したカルチャーインサートにゲルマトリックスを入れるだけで、3次元構造を有する立体的な3D培養ゲルを作成できます。
- ゲルマトリクスはインサート内を二つの空間に隔てます。このため、メンブレンの代わりに用いるなど、アイディア次第で多様な実験に応用可能です。
- 凹凸のない乾いた表面であれば接着できるシリコン製。スライドやディッシュなど様々な容器で使用可能です。
- コラーゲンやマトリゲルなど使用できるゲルの種類を問いません。
- 作成したゲルは十分な厚みでありながら直径3 mm (体積20 µL)と小さく、コストパフォーマンスの高い実験が行えます。
- 分画のためにポリカーボネート製メンブレンなどを使用しないため、光学的な障害が少なく、光学顕微鏡による観察が容易です。
- ibiTreat処理のµ-Dish 35 mm highにあらかじめセットされ、すぐに使用可能なib80496、インサートのみ25個入りのib80499の2タイプ
- インサートは滅菌ピンセットを用いてあらゆる実験器具に簡単に移し替え可能
- 滅菌済み
断面構造

従来のメンブレンと比較した細胞-ゲル界面の利点
アプリケーション例
- (コラーゲンやマトリゲルなどのハイドロゲルを使用した)ソフトマター上での培養系構築
- ゲル内部に細胞を播種する3D細胞培養
- (ゲル上部または内部の)ライブセルイメージング
- (ゲルで空間を二分画する)共培養系の構築
- 細胞極性アッセイ
- 細胞バリアモデルの構築
- 免疫細胞やがん細胞などの細胞遊走アッセイ
使用事例
蛍光染色した細胞の観察

細胞:コラーゲンタイプI(ラット尾部由来)上のHUVEC細胞
緑:F-actin cytoskeleton (Alexa Fluor 488 – phalloidin)
青:核(DAPI)
顕微鏡:広視野蛍光顕微鏡(Nikon)、対物レンズ:20×
価格情報
CatNo. | 製品名 | 単位 | 価格 (税抜き) |
---|---|---|---|
ib80496 | マイクロ・インサート 3D in µ-Dish 35 mm, high | 30セット | ¥124,300 |
ib80499 | マイクロ・インサート 3D ST25 for self-insertion | 25個/ ケース |
¥75,800 |
※価格は2025年5月現在のものです。
マイクロ・インサート 3D in µ-Dish 35 mm, highの詳細・価格はこちら
サンプルのご依頼
製品サンプルのご依頼は、下記フォームより受け付けております。お気軽にお申し込みください。
この記事でご紹介した製品
より詳しい資料・取扱説明書などは下記リンクより製品詳細ページをご覧ください。