マイクロパターンスライドに新しい選択肢

細胞接着パターンにibidi社独自の細胞接着加工「ibiTreat」を使用した「マイクロパターンスライド」に細胞を直線状にアレイするために最適化された「ラインアレイ用」が新たに発売となりました。これまでの「シングルセル用」「マルチセル用」に加えて新しいパターンが追加となります。
サンプル依頼も承っておりますので、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事で紹介した製品

マイクロパターニングテクノロジーの原理

ibidi µ-Patterningテクノロジーは、細胞非接着加工（Bioinert）と細胞接着加工（ibiTreat）を組み合わせることで、細胞の接着位置（接着パターン）をコントロールする技術です。

マイクロパターニングテクノロジーについてくわしくはこちらの記事をご覧ください。
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ラインアレイ用マイクロパターンスライド ibiTreat

特長

µ-Slide VI 0.4タイプ

µ-Slide 8 Well highタイプ

µ-Slide Ⅵ 0.4、µ-Slide 8Well highに細胞接着⽤パターン（マイクロパターン）が刻まれた製品
細胞を直線状にアレイするために最適化された接着パターン（ライン形状　線幅20 µm／ピッチ170 µm）

高倍率顕微鏡観察に適合可能なibidiポリマー（厚さ：180 µm +10/–5 µm）に描かれた接着パターンは、ibidi社独自の細胞接着加工「ibiTreat」を使用
ibiTreatしたパターンは、タンパク等を用いた表面コーティングも可能

アプリケーション

定義されたマイクロレーン上の一次元（1D）細胞配置 – 単一細胞または細胞クラスターの正確な空間的制限とイメージングを可能にします。
単一細胞の分極および遊走アッセイ – 幾何学的要因による遊走、細胞骨格の動態、および細胞小器官の輸送を研究するのに最適
神経細胞と細胞小器官の伸長 – 物理的な境界が、神経突起の伸長、神経細胞の投射、細胞間通信などのアプリケーションをサポートします。
細胞クラスターの分極 – 定義された接着パターンに沿って上皮細胞と内皮細胞の配向と相互作用を促進します。
正確な細胞の整列– 顕微鏡を用いたトランスフェクション研究、プロテオミクス、および代謝活性アッセイに最適
ライブセルおよび蛍光イメージング– ライブセルおよび固定細胞の両方における高解像度の長期観察や蛍光顕微鏡観察に最適化
免疫蛍光染色 – タンパク質の詳細な局在解析や細胞内シグナル伝達の研究を促進

ラインアレイ用マイクロパターンスライド ibiTreat (µ-Slide VI 0.4)使用例

本製品にヒト臍帯静脈内皮細胞（HUVEC）を播種した。細胞播種前にマトリゲル®でプレコーティングした。2日間のインキュベーション後、固定および染色を行った。青：細胞核（DAPI）、赤：F-アクチン細胞骨格（Alexa 488コンジュゲート）、対物レンズ10倍、広視野蛍光

NIH-3T3線維芽細胞株を本製品（追加コーティングなし）に直接播種し、一晩インキュベートした後、翌日4倍対物レンズと位相差顕微鏡を使用して生細胞をイメージングした。

ラインアレイ用マイクロパターンスライド ibiTreat (µ-Slide 8 Well high)使用例

20 µmのライン上に播種されたヒト臍帯静脈内皮細胞（HUVEC）。細胞播種前にMatrigel®でプレコーティングを行った。2日間のインキュベーション期間の後、固定および染色を実施した。青色：細胞核（DAPI）、緑色：F-アクチン細胞骨格（Alexa 488コンジュゲート）、対物レンズ 10倍、ワイドフィールド蛍光顕微鏡

本製品で培養したHT-1080細胞（ラミニンプレコート済み）。細胞はマイクロパターン化されたラインに沿って誘導移動を示し、定義されたトラックから逸脱することなく、配列と方向性を維持した。

価格情報

CatNo.	製品名	単位	価格（税抜き）
ib83614	ラインアレイ用マイクロパターンスライド ibiTreat (µ-Slide VI 0.4)	10枚	¥148,200
ib83814	ラインアレイ用マイクロパターンスライド ibiTreat (µ-Slide 8 Well high)	10枚	¥148,200