第八十三回 光とドーナツの穴を巡って
第八十三回 光とドーナツの穴を巡って 青葉が眩しい光の季節だ。毎年この時期から「冷やそうめん」の始まりになるのだが、他にも麦茶に入れるなど氷をたくさん使うから、冷蔵庫付属の製氷器で作る量では足りない。捨てずにとっておい…
2025.05.28 金田 美穂
第八十三回 光とドーナツの穴を巡って 青葉が眩しい光の季節だ。毎年この時期から「冷やそうめん」の始まりになるのだが、他にも麦茶に入れるなど氷をたくさん使うから、冷蔵庫付属の製氷器で作る量では足りない。捨てずにとっておい…
2025.04.28 金田 美穂
第八十二回 春眠に守られて ヒヨドリの“ピーー”と甲高い鳴き声に起こされていたのは、冬の寒さが和らぎかけてきた、つい先ごろまでの毎朝の出来ごとだった。メジロのためにミカンの切れ端を桜の枝に刺しておくと、ヒヨドリが自分…
2025.03.26 金田 美穂
第八十一回 エピジェネティクスの古時計 「梅は咲いたか、桜はまだか」と気にしているうちに、ふと気づけば梅はすでに咲いている。時間の流れは子どものころはゆっくりに感じられ、大人になるとあっという間に過ぎ去るように思える。…
2025.02.26 金田 美穂
第八十回 合併劇 “いばらの道” 企業の伝統や方針を語る際に「我が社のDNA」という言い方がある。近頃、日産とホンダの経営統合の協議や、日本製鉄によるUSスチール買収などが新聞紙面を賑わせている。技術革新や市場グローバ…
2025.01.29 金田 美穂
第七十九回 初夢を覚えず 初夢は見なかったのだろうか?いや、夢を見ていたのかどうかは分からない。朝になって目が覚め、初めて眠っていたことに気付く。レム睡眠の最中に起こされた場合、人は夢の内容を詳細に語れるというが(注1…
2024.12.25 金田 美穂
第七十八回 ゲノム戒厳の功罪 2024年12月3日、韓国で「非常戒厳」が宣言された。戒厳令に反対する学生や市民と軍の間で武力衝突が起き、多数の死者を出した光州事件(1980年)を彷彿とさせる事態に懸念が広がったが、6時…
2024.11.27 金田 美穂
第七十七回 遅い秋のサツマイモ 古くからの友を訪ねて宮崎県の佐土原に出かけた。昨年はコスモスに囲まれた西都原古墳群に連れて行ってもらったことを機内で思い出しながらの約1時間半の旅、宮崎空港には友が迎えにきてくれていた。…
2024.10.30 金田 美穂
本コラム「エピジェネティクスの交差点」が書籍として出版されました!詳しくはこちら 第七十六回 ジャック・オー・ランタン歯の起源 気の早い商店街では9月中旬頃から、歯を剥き出した赤いカボチャのランタン(Jack-o…