第六十九回 毒を喰らわば
第六十九回 毒を喰らわば 「ブロッコリースプラウトはからだに良いと聞いていたので、一生懸命に食べていました、でも…なぜ毒なのでしょうね?」と、毎回、感想を知らせてくれる担当Kさんの戸惑いと好奇心が電話の向こうに感じられ…
2024.03.27 金田 美穂
第六十九回 毒を喰らわば 「ブロッコリースプラウトはからだに良いと聞いていたので、一生懸命に食べていました、でも…なぜ毒なのでしょうね?」と、毎回、感想を知らせてくれる担当Kさんの戸惑いと好奇心が電話の向こうに感じられ…
2024.02.28 金田 美穂
第六十八回 カリフラワー応援歌 ブロッコリーが2026年から国民生活に重要だとして国が位置付ける「指定野菜」に加わることになった(NHKニュース 2024年1月30日)。「指定野菜」と位置付けられる品目は、消費量が多い…
2024.01.31 金田 美穂
第六十七回 かずのこの一粒 “かずのこ”は子孫繁昌の象徴として婚礼等の祝儀にも用いられてきた。おせちにも欠かせず、我が家の元旦の食卓にも“かずのこ”が添えられていた。醤油漬けの“かずのこ”を前に、今年も正月らしい気分に…
2023.12.27 金田 美穂
第六十六回 Cパラドクスをめぐる年の瀬 私が乗っていた1970年代の車には、パワーウインドウやパワーステアリングはなかった。バックミラーも手動でドアを開け、外に出て自分の手で角度を調整していた。それでも、約100年前に…
2023.11.29 金田 美穂
第六十五回 38年後を楽しみに 「阪神タイガース優勝おめでとう」と製薬会社時代の同期にショートメッセージを送った。すると「道頓堀のように大喜びするエネルギーは無くなりました。最近は都市計画なども2040年というように遠…
2023.10.25 金田 美穂
第六十四回 栞を挟んで 郊外の住居から30分も歩くと、紅葉が始まったばかりの森に着く。それほど深い森ではないが、甲高いヒヨドリの鳴き声に誘われ入って行くと、うっかりと迷いそうになる。 先人たちは、山道などで木の枝を折…
2023.09.27 金田 美穂
第六十三回 科研費カケンヒ 暑い日々が続いていたが、ふと空を見上げると天をうろこ雲が高く押し上げている。近くの公園には赤とんぼも、遠慮がちだが姿を見せている。毎年、この時期に気分が高まるのは、遠くから聞こえてくる小中学…
2023.08.30 金田 美穂
第六十二回 ありのままの顔 朝、寝ぼけ眼(まなこ)で鏡に向かう。これが私の顔だろうか? 鏡に映った顔か、鏡を見ている側の問題なのか、確信を持てないまま、冷たい水で顔を洗うと、少しだけ自分を取り戻す。 随分と頼りないこ…