この度、顕微鏡技術を活用したユニークな生命科学・医学研究を推進している若手研究者さまを交えた活発な議論を行う場として、ワークショップ(無料オンラインセミナー)が開催されることになりました。
光学顕微鏡、電子顕微鏡の枠にとらわれず、世代を超えた研究者さまの交流を促進し、その中から生まれてくる新しい発想や研究連携の在り方を具体化したワークショップとなります。
こちらでは、ワークショップの概要と参加登録方法についてご案内させていただきます。多くの研究者さまのご参加をお待ちしております。
形態解析ワークショップについて
顕微鏡を用いた生命科学・医学分野での研究は急速に進展しつつあり、一流誌に掲載される多くの学術論文において顕微鏡画像を用いた解析が利用されています。
顕微鏡を用いた形態解析はそれに特化した機器が必要であり、また十分に性能を引き出すには基盤となる知識と経験が必要です。更に近年では新しい物理・化学的な手法を利用した全く新しい顕微鏡技術が次々と開発されており、そのような最先端のイメージング技術を国際競争力を持って開発し、自分の研究に取り入れて行くには個々の研究者の努力に加えて多くの研究者による連携や公的機関による支援、大学や研究機関による施設や設備の提供が必要です。
国内の若手研究者が国内で独立し、あるいは海外の大学・研究機関から国内に異動した際には、自分自身の研究室を立ち上げると同時に、先端イメージング技術を活用した研究を継続的に行うための枠組みがどうしても必要になりますが、現在の日本の国内ではこのような必要性に対して効果のある対策はなされていないのが現状です。
このような状況を打破して、若手研究者が最先端の技術を活用した研究を発展させるには、世代を超えた研究者の交流を促進し、その中から生まれてくる新しい発想や研究連携の在り方を具体化していくべきだと考えます。このような趣旨から、光学顕微鏡、電子顕微鏡の枠にとらわれずに、これらの顕微鏡技術を活用して、ユニークな生命科学・医学研究を推進しておられる若手研究者のお話を聞き、活発な議論を行う場を設けることといたしました。多くの研究者のご参加を期待しております。
松田道行(京都大学大学院生命科学研究科・医学研究科 教授)
望月直樹(国立循環器病研究センター研究所 所長)
開催概要
- 開催日:2021年9月18 日(土)9:00~17:20
- 開催方法:zoom webinar
- 参加費:無料
- 参加申込フォーム:https://go.healthcare.nikon.com/l/924973/2021 08 23/btxy
- お問合せ先:
形態解析ワークショップ事務局
株式会社ニコンソリューションズ バイオサイエンス営業本部 担当:高橋 恵太 - 協賛企業(五十音順):
エッペンドルフ株式会社、株式会社オプトライン、日本ジェネティクス株式会社、日本電子株式会社、浜松ホトニクス株式会社、富士フィルム和光純薬株式会社、プライムテック株式会社、ヘルツ株式会社、リカケンホールディングス株式会社、株式会社ニコンソリューションズ
演題内容の要旨、タイムスケジュール等、詳細についてはPDFデータをご覧ください。
タイムテーブル
開会の辞 | |
9:30~10:00 | 岡部 繁男 先生(東京大学 医学系研究科) |
セッション1 | |
10:00~10:40 | 講演1 「生体イメージングによる免疫・炎症動態の解明」 石井 優 先生(大阪大学大学院医学系研究科) |
10:45~11:25 | 講演2 「組織透明化手法CUBICを用いた睡眠覚醒リズムの理解」 史 蕭逸 先生(東京大学大学院医学系研究科) |
11:30~12:10 | 講演3 「光で階層的に神経・グリア回路活動を叙述し、制御する研究を目指して」 和氣 弘明 先生(名古屋大学大学院医学系研究科) |
12:15~12:45 | 休憩 協賛企業紹介 5分×6社 |
セッション2 | |
12:45~13:25 | 講演4 「アストロサイトCa2+シグナルとシナプス制御」 小泉 修一 先生(山梨大学大学院総合研究部医学域) |
13:30~14:10 | 講演5 「マクロに見たものをミクロに理解する」 田中 謙二 先生(慶應義塾大学医学部) |
14:15~14:55 | 講演6 「形態から読み出すミクログリア機能」 小山 隆太 先生(東京大学大学院薬学系研究科) |
15:00~15:20 | 休憩 協賛企業紹介 5分×4社 |
セッション3 | |
15:20~16:00 | 講演7 「脊髄後角アストロサイトを介する新しい痛覚調節メカニズム」 津田 誠 先生(九州大学薬学研究院) |
16:05~16:45 | 講演8 「がんにおけるエクソソーム含有タンパク質: 転移寄与分子と診断バイオマーカーの解析」 星野 歩子 先生(東京工業大学 生命理工学院) |
フリーディスカッション & 閉会の辞 |
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16:50~17:20 | 松田 道行 先生 (京都大学大学院生命科学研究科) 望月 直樹 先生 (国立循環器病研究センター研究所) |