- ジェノスタッフ株式会社とは?:ISH(in situ Hybridization)、免疫組織染色を始めとした遺伝子機能解析に関する研究受託会社
- ISHにおいては4,000遺伝子以上の解析に成功しており、また、1,000種類以上の抗体の免疫染色の受託経験をもつ、高い技術力をもった会社
- 動物の解剖、固定、薄切、染色など一連の作業をすべて自社で実施
- その豊富で貴重な経験と知識を生かして、同社の野口社長が、自社のホームページで発信されているコラムを、特別な許可をいただき転載しております。
- 時に辛口で、時に生々しい野口社長のコラムをお楽しみください。
第8弾 「腸管ロール切片を用いた染色」
最近、腸内フローラの研究や免疫研究で、マウス腸管を用いた免疫染色やISHの試験をよくご依頼いただきます。その際に私たちが気付いたことがあります。
腸管はマウスで35cmほどあり、あまりに長くスライドガラスに乗らない為、4~5cmほどの長さに切って解析されることが多いかと思います。
経験的な話なのですが、目的の分子によっては、位置が数センチずれるだけで発現パターン(染色差)に大きな違いがあることがあります。
例えば同じ小腸でも、胃側と大腸側では全く違う染まりになる場合があります。
処置を行ったマウスとWTマウスとの発現比較をするような場合、その差は位置のずれなのか判断がつきません。
そこで私たちがお薦めしているのが、腸管ロール切片です!!!
これはSwiss Roleとも言われ、胃から結腸までをぐるぐる巻きにしていますので、マウスの腸管全てを1枚のスライドで切れ目なく観察できるだけでなく、絨毛の形もきれいな像が得られる有用な解析方法です。
参考までに染色画像を載せましたのでご覧ください。
また4月よりワイルドタイプのマウス腸管ロール切片(BL6、SPF、無菌)販売開始します、IHCやISHで使用可能です。
【画像】
BL6マウスのHE
SPFマウスのHE 無菌マウスHE
BL6のISH
SPFマウス HE画像 | 無菌マウス HE画像 |
SPFマウス 空腸 HE画像 | 無菌マウス 空腸 HE画像 |
ISH 画像 | ISH 画像 |
2018/3/25 掲載
▶ジェノスタッフ全製品ページはこちら
▶ジェノスタッフ株式会社ってどんな会社?気になった方はこちら