ご導入いただいた研究室にお聞きしました!
高性能と誰もが直感的に使用できるソフトウェアとのコンビネーションで構成され、多くの研究者から高い評価を受けているLightCycler® 96 System。実際にご使用されているユーザー様にお話を伺いました!
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千葉大学大学院医学研究院 イノベーション医学領域
倉島先生 インタビュー
快くインタビューに応じてくださったのは、千葉大学大学院医学研究院 イノベーション医学領域 准教授の倉島先生、スタッフの松下様、村崎様、大学院生の田中様です。
倉島研究室では、これまで培ってきた粘膜免疫学研究の技術を駆使して、以下の研究テーマを進めています。
- 粘膜間葉系リテラシー研究(SCAI project)
- アレルギー発症に関わる免疫細胞の機能切り替えスイッチの探索
- 悪玉腸内細菌に対する臓器ネットワーク
社会実装を目指した産学共同研究や、千葉大学未来粘膜ワクチン研究開発のシナジー拠点に『粘膜疾患制御学研究室』として参画しています。
では、さっそくお話を伺っていきましょう。
研究テーマについて
■まずは倉島研究室の研究テーマについてお聞かせください。

■粘膜間葉系リテラシー研究の一環である 「SCAIプロジェクト」について、詳しくお聞きできますか?

SCAIプロジェクトは、「Structural Cells/Affect・Ameliorate/Immunity・Infection・Inflammation」の略称で、アレルギーや炎症性疾患に対する革新的な治療法の確立を目指すプロジェクトです。従来の免疫学がT細胞や樹状細胞等の相互作用に主眼を置いてきたのに対し、本プロジェクトでは組織の構成細胞であり、免疫細胞の「すみか」をつくる細胞である「間葉系細胞(Structural cell)」が免疫細胞と密に接し、組織・臓器特異性を誘導する『免疫系の調節役』である点に注目するものです。
■『免疫系の調節役』とは、具体的にどのようなものになるのでしょうか?

Structural cellが担う①免疫系の「末梢教育」、②上皮分化を制御する「粘膜バリア後方支援」、そして機能変遷により③臓器不全を招く「線維化・がん化」という多彩な機能の解明を推進しています。これまで、AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)の支援を受け、粘膜修復と線維化のメカニズムを追求し、国内外の製薬会社との産学連携にも発展していきました。
なるほど。基礎研究の枠に留まらず、大きなプロジェクトとして、アレルギーや難治性の病気を根本から治すための「新しい仕組み」を作ろうとされているのですね。間葉系細胞という新しい視点からのアプローチが、私たちの健康な未来にどう繋がっていくのか、非常に楽しみです。
LightCycler® 96 System 導入のきっかけ
■それでは、LightCycler® 96 System(以下、LC 96)をご導入いただいた経緯について教えてください。

そもそものきっかけは、私が東京大学医科学研究所に所属していた時代に遡るのですが、当時の研究室でLightCycler® 480 System(以下、LC 480)を使用していて、LC 96への更新を日本ジェネティクスの営業さんからご提案いただいたことが最初のきっかけでした。すでに千葉大で研究室を持つことも決まっていたため、購入を検討することになったのです。
■当時からLC 480をご愛顧いただいていたとのこと、ありがとうございます!切り替えにあたって、重視していたポイントはどこでしたか?

まずはソフトウェアの使いやすさを重視していましたね。あとはプローブ法を用いた相対定量アッセイを既存装置のLC 480と同じ精度とワークフローで、安定的なパフォーマンスを発揮できることを念頭に選びました。また、ラボスペースが限られていたので、コンパクトなサイズ感もポイントでした。
使用後の感想
■LC 96は、まずデモでお試しいただいたと思いますが、実際に研究室で使用してみて、使用感はいかがでしたか?

第一印象としては、とても使いやすいと思いました。ランするまでも簡単でしたし、タッチパネルによる操作もシンプルかつ直感的で、非常に操作しやすかったですね。
Universal Probe Library(UPL)*が使えなくなってしまったことは残念でしたが。
*現在は販売終了
高性能グラスファイバーの光学系、96ウェルプレート & 8連チューブ両用、大型カラータッチパネル搭載など高機能で使いやすさ抜群!直感的に操作できるタッチスクリーンインターフェイスと強力なデータ解析ソフトウェアが研究をサポート。
■LC 96はビギナーからエキスパートまでストレスなく使えて、スピーディーに結果を得られる点が特長の装置なので、研究室のニーズと合致して良かったです。
今回のインタビューにあたり、当時の営業担当者にも話を聞いたところ、土壇場で競合他社の製品も検討対象に挙がりましたが、最終的に弊社の提案にご納得いただき、お選びいただけたことが今でも鮮明に記憶に残っているようです(笑)

たしかにそんなこともありましたね!(笑)
性能の良さは十分に理解していたのですが、大切な研究費を投じるものですから、当時は複数の機器を比較検討していました。LC 96の特長であるキャリブレーションが不要な点や、購入後のランニングコストなど費用対効果についても納得のいく説明をいただき、購入を決断しました。
ありがとうございます。LC 96については、将来的なコストパフォーマンスやメンテナンスの手間を考え、”キャリブレーション不要”という点を高く評価して選ばれる研究者様が多い装置なので、評価いただき光栄です。
LightCycler® 96 System の良さ
ここからは研究室メンバーである松下様、村崎様、田中様にもLC 96についてお聞きしました。
■倉島研究室では、日頃どのような実験でLC 96を使用されることが多いですか?

遺伝子解析で使用することが多いですね。細胞に刺激を与える実験や、誘導後の遺伝子発現解析など幅広く使用しています。使用頻度としては、週に3~10回程度でしょうか。多い時で1日辺りプレート4枚をランするときもあります。
■日々の実験にご活用いただいているのですね!研究室のスタッフから見て、他社のリアルタイムPCR装置と比較して、LC 96の良さや優れていると思う点についてお聞かせください。

まず、省スペースに収まるコンパクトな設計と、PC不要でタッチパネル操作だけでランニング可能な点が素晴らしいと思います。操作面では、ソフトウェア上でハウスキーピング遺伝子を用いた補正計算が自動化されているため、手動による調整なしに解析結果やグラフを即座に確認できる点がとても優れていると感じています。
ソフトウェアで生成された PDFレポート(例)
レポートには実験情報と検出フォーマット、温度プロファイル、解析前の増幅曲線・ヒートマップが含まれており、レポートファイルはダウンロードやE-mailでPCに送信することが可能
■直感的に操作できるタッチパネル機能を、特にご活用いただいているのですね。

はい。私たちの研究室では若手メンバーも多いので、タッチパネルで操作手順が簡潔で分かりやすいところが最も気に入っている点になります。
■LC 96の特長であるビギナーからエキスパートまで直感的に操作できる点を評価いただき、大変嬉しく思います。今回のインタビューで、LC 96と研究室の皆さんで一緒に撮影いただいた写真をいくつかご提供いただきましたが、とてもユーモアに溢れた楽しそうな研究室という印象を持ちました!

そうですね。毎日の研究は大変なこともありますが、みんなで楽しみながら研究に向き合っている点が倉島研究室の良さだと思います。
今回のインタビューでご提供いただいた写真をほんの少しご紹介!
LC 96の前で、ドラゴンボールのフュージョンをイメージした、ユニークなポージングもありました(笑)
■では、LC 96の装置はどのような研究室におすすめだと思いますか?

操作が簡単なのでPC操作が苦手な人が多い研究室には良いかもしれません。使い方が簡単でわかりやすいので、qPCRをよく行うラボや、実験やqPCRに慣れていない学生が多い大学のラボには特におすすめしたいですね。
■ありがとうございます。最後に、弊社のアフターサポートはいかがでしたか?期待される点などがありましたら、是非お聞かせください。

いつも迅速に対応してくださるので、とても助かっています。今後に期待する点としては、Macにも対応した専用ソフトウェアを出してもらいたいです。
貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。
今後の製品開発の参考にさせていただきます。
NGC営業担当者より

今回研究室インタビューにご協力いただいたイノベーション医学領域(倉島研究室)様は、日頃から弊社製品をご使用いただいているだけでなく、「免疫ふしぎ未来」という体験型科学イベントなどでも大変お世話になっている研究室になります。
特に今回ご紹介したLC 96は、毎回研究室を訪問する度にフル稼働している装置で、学生様をはじめ研究室の皆様に日々ご活用いただいている姿を拝見し、担当者として大変嬉しく感じております。また、他の研究室様からも「倉島先生が使っているから」という理由で、新規導入の候補に挙げていただくこともあり、先生の影響力の大きさを改めて実感しております。本インタビューにご協力いただいた倉島先生と研究室の皆様に厚く御礼申し上げます。
LC 96は操作性と再現性に優れた高性能な機器で、自信を持ってお勧めできる一台です。皆様の研究のお役に必ず立てる装置ですので、ご検討の際はぜひご連絡ください。
千葉大学大学院医学研究院 イノベーション医学領域
倉島先生、松下様、村崎様、田中様
この度は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
LightCycler® 96 System について
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LightCycler® 96 Systemに関する詳細は、下記のWEBページをご覧ください。
デモンストレーション受付中
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私たちは、ユニークな発想に基づく研究展開を通じて、アレルギーや炎症性疾患に対する革新的な治療法の確立を目指しています。特に、組織を構成する「間葉系細胞(Structural cell)」が免疫細胞と密接に関わり、相互に多様な情報を交換している現象に着目しています。組織内部の微小環境に注目した研究に加えて、「臓器ネットワーク」の解析を通した悪玉腸内細菌の制御法の開発に向けた研究にも取り組んでいます。