今年もたくさんのご応募お待ちしています!
「学生でも応募可能なグラント」としてご好評をいただいている、日本ジェネティクスによる若手研究者支援プログラム「ジェネ・グラント」。2024年度も実施が決定いたしました!
応募受付開始に先立ち、2023年度の採択者様から採択された時の心境や、今後の展望などのコメントをいただきましたのでご紹介いたします。
35歳以下の若手研究者のみなさま、ご自身の研究に、ぜひこの機会をご活用ください!
日本ジェネティクスによる若手研究者支援プログラム「ジェネ・グラント」。
日本ジェネティクスは、若手研究者支援を目的に、研究助成プログラム「ジェネ・グラント」を創設し、2018年より開始いたしました。
ジェネ・グラントは、①研究費、②学会(国内外)参加、③研究機関訪問など、研究者の自由な考えに基づいて使用することが可能です。
日本の若手研究者が本研究費を大いに活用し、今後の科学技術の発展を支えるような研究に没頭していただければ、弊社としてもこれ以上の喜びはありません。
ジェネ・グラントのご応募には、無料の弊社WEB会員サービスGeneF@Nにご登録いただく必要がございます。
新規会員様も入会後すぐにご応募いただけますので、ぜひご登録ください。
2023年度の採択者様からいただいたコメントをご紹介
2023年度ジェネ・グラントにて採択された5名の研究者の方から、コメントをいただきました。
※5名の所属先は全て採択当時のものです。
- 横浜市立大学 生命ナノシステム科学研究科 生命環境システム科学専攻 大関研究室
大川 眞裕香 様 - 山形大学 理学部 澁田研究室
澁田 未央 様 - 兵庫県立大学 工学研究科 応用化学専攻 生物機能工学研究室
石澤 秀紘 様 - 東京大学 農学生命科学研究科 細胞生化学研究室
押月 紗矢 様 - 大阪大学 微生物病研究所 感染病態分野
橘 優汰 様
横浜市立大学 生命ナノシステム科学研究科 生命環境システム科学専攻 大関研究室
大川 眞裕香 様
■応募時の研究課題名
RNA修飾による膵臓がんの悪性化機構の解明と早期診断法の開発
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
■採択が決まった時の心境
まさか自分が採択いただけると思ってなかったので、驚きが一番でした。また、審査員の方からコメントを頂けたのがすごくうれしく、研究の励みになりました。
■助成金の使い道
実験に使用する試薬や学会参加への渡航費に使用させていただきました。
■研究の進捗状況
RNAが修飾されることによって、膵臓がんの悪性化メカニズムに関係することを裏付ける新たなデータを出すことができました。
■今後の展望
KO・KD細胞やマウスを用いてより詳細な検討を行いたいと考えています。さらに研究で得られた基礎的知見を、トランスレーショナルリサーチへと発展させていきたいです。
■今年度応募者へのメッセージ
研究費への応募は、申請書を書く訓練になるだけでなく、自分の研究と向き合ういい機会になると思います。学生が応募可能な数少ない研究助成金なので、ぜひチャレンジしてみてください。
山形大学 理学部 澁田研究室
澁田 未央 様
■応募時の研究課題名
クロマチン凝集とリンクした転写状態の部分的維持機構の解明
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
「UP! Magazine & Promotions」を眺めていた時に、ジェネ・グラントの案内に目が止まったのがきっかけです。自由な考えに基づいて使用できる研究費助成とのことだったので応募しました。
■採択が決まった時の心境
採択の連絡をいただいた時は、まさか自分が!という驚きと喜びでいっぱいでした。そして何より、審査員の方々からのポジティブなコメントが大変励みになりました。
■助成金の使い道
実験機材や試薬の購入に使用しました。
■研究の進捗状況
いただいた助成金で抗体や色素を購入し、様々な角度からのイメージングを進めることができております。
■今後の展望
イメージングデータをまとめ、今年度中に論文として発表したいです。
■今年度応募者へメッセージ
申請書を作成することは、自分の中にある漠然としたアイディアを形にするにはどうすれば良いか、じっくり考えることにつながります。是非チャレンジしてください!
兵庫県立大学 工学研究科 応用化学専攻 生物機能工学研究室
石澤 秀紘 様
■応募時の研究課題名
『サブ群集』を観察単位としたマイクロバイオーム研究の開拓
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
ホームページで情報を拝見し、非常に研究者に優しい(使い勝手の良い)研究費であるということで応募を決めました。
■採択が決まった時の心境
「有難い…!!」というのが採択通知を頂いたときの心境でした。
同時に、審査員の先生方からコメントを頂き、評価いただけたことを嬉しく思いました。
■助成金の使い道
機材の購入等に使用させて頂く予定です。
■研究の進捗状況
研究費に余裕ができたおかげで、当初の予定よりも解析対象を拡げ、楽しみながら進めることができています。
■今後の展望
人間と同様、複雑な社会の中で生きる微生物たちの気持ちをもっと分かってあげられるよう、研究に邁進します。
■今年度応募者へメッセージ
これほど研究者に優しいグラントは他にはなく、必要な状況にある方は是非チャレンジしていただければと思います。
東京大学 農学生命科学研究科 細胞生化学研究室
押月 紗矢 様
■応募時の研究課題名
レット症候群原因遺伝子MeCP2の2種類のアイソフォーム産生機構と機能的差異の解明
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
「学生でも応募可能なグラント」として所属研究室の指導教員より紹介していただいたことがきっかけで応募しました。
■採択が決まった時の心境
採択の連絡をいただいた時は驚きましたが、自分の研究を評価していただけたことがとても嬉しかったです。審査員の方々のコメントは大変励みとなりました。
■助成金の使い道
実験試薬の購入に使用させていただきました。
■研究の進捗状況
MeCP2の選択的スプライシング機構について重要なデータを得ることができました。現在、論文発表に向けて準備しております。また、MeCP2アイソフォームの機能解析に向けてノックアウト細胞を作製しました。
■今後の展望
MeCP2の2種類のアイソフォームについて、それぞれの特異的な分子機能を解明したいと考えています。
■今年度応募者へメッセージ
ジェネ・グラントは使用用途が制限されておらず金額が大きいため、大学院生には貴重な研究助成だと思います。皆さんもどんどん挑戦してみてください。
大阪大学 微生物病研究所 感染病態分野
橘 優汰 様
■応募時の研究課題名
病原性寄生虫の宿主細胞からの『脱出』を規定する新規エフェクター分子の解析
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
X(旧Twitter)で知人の先生がリポストしていたのを目にしたのがきっかけです。多くの研究費申請では大学院生は対象外のことも多いですが、本グラントは大学院生でも応募可能でしたので応募しました。
■採択が決まった時の心境
マイナーな研究対象でしたが、内容を評価してもらったのだと嬉しく思いました。また、審査員の先生のコメントが大変励みになりました。
■助成金の使い道
試薬等の購入に使用しました。
■研究の進捗状況
標的タンパク質と相互作用している可能性のある因子を同定することができました。山あり谷ありですが、なんとか進めています。
■今後の展望
本グラント申請で提案した内容に関しては今年度中に論文投稿したいと思っています。最終的には病原体のサイエンスを通じて、感染症領域において臨床に還元できる研究成果を発信したいと思っています。
■今年度の応募者へメッセージ
大学院生であっても採択される可能性があり、また研究費の使途が非常に自由である稀有な研究グラントだと思います。思い立ったが吉日ですので挑戦することが大切であると感じました。
会員登録について
ジェネ・グラントのご応募には、無料の弊社WEB会員サービスGeneF@Nにご登録いただく必要がございます。
新規会員様も入会後すぐにご応募いただけますので、ぜひご登録ください。
前回の審査結果に関する詳細はこちらをご覧ください。
【審査結果発表】ジェネ・グラント2023
【7月1日応募受付開始予定】
応募受付開始まで今しばらくお待ちください。
昨年度、先輩が受賞したのをきっかけに、学生でも申請可能な研究費助成制度があることを知り、今回応募させて頂きました。