ibidi製品を使用したCOVID-19研究

ibidi製品を使用したCOVID-19研究に関するソリューションをご紹介

これまでに、ibidi社ではウィルス研究に有効な製品を多数提供してきました。
特に、ibidiが提供する⽣理学的肺モデルのような実験系は、COVID-19感染拡大に伴い、その価値が増してきています。
2020年3⽉以降、ibidi製品を使用したCOVID-19関連論文が20以上報告されております。
以下に、ibidiの提供するウィルス研究関連ツール、およびCOVID-19研究における実績をまとめました。 
 

ウィルス学研究のためのibidiソリューション

灌流培養で肺・血管モデルを構築する

免疫蛍光染色でウィルスを観察する

 

灌流培養で肺・血管モデルを構築する

µ-Slide Membrane ibiPore Flow

気液界面(Air-Liquid Interface/ALI)を備えた肺モデル実験系の構築に応用可能な多孔ガラス膜スライドチャンバー

  • 優れた光学特性を有する多孔光学ガラス膜を間に挟んだ2層(クロスチャンネル)構造
  • 上層、下層の細胞を膜を隔ててコンタクトさせることが可能
  • 細胞の種類に応じて孔のサイズは選択可能

µ-Slide Membrane ibiPore Flowの詳細・価格はこちら

µ-Slide Membrane ibiPore Flowは2つのチャネルが水平多孔質ガラスメンブレンで隔てられています。
上部チャネルは、静的リザーバーとして機能します。一方、下のチャネルは灌流培養に対応しており、膜に付着している細胞に定義されたせん断応力を適用することができます。
上部チャネルと下部チャネルは、膜を介して相互に作用します。

 

気液界面(ALI)を備えた肺モデル

気液界⾯を備えた肺モデルは、多孔質膜の上層に細胞(肺上⽪細胞など)を播種し、細胞定着後に培地を取り除き、空気にさらすことで作成できます。膜下側のチャネルでは、培地を灌流させることによって設定に応じたせん断応⼒を細胞に与えることができます。

 
 
ALIモデルとしてのµ-Slide Membrane ibiPoreFlowで培養されたA549肺細胞の位相差顕微鏡画像

 
<方法>
A549肺細胞(腺癌性ヒト肺胞基底上⽪細胞)を膜の上側に播種し、下側のチャネルを培地で満たした。細胞接着後、上部チャネルの培地を空気に交換して、気液界⾯を確⽴。
※画像取得の際は、空気を細胞培養培地に置き換えて撮影しています。

データ:Dr. Anita Reiser, Chair of Prof. Rädler, Ludwig-Maximilians-University Munich

 

µ-Slide Membrane ibiPore Flow、孔径3 µm、5%多孔率で培養されたA549肺細胞(腺癌のヒト肺胞基底上皮細胞)の位相差顕微鏡画像


膜の上側に播種した細胞


膜の下側に播種した細胞

 
(左図)膜上面に播種した細胞画像
(右図)膜下側に播種した細胞画像
データ:Dr. Anita Reiser, Chair of Prof. Rädler, Ludwig-Maximilians-University Munich

 

µ-Slide III 3D Perfusion

3Dマトリックス内の細胞および組織(生検からの肺組織など)に対し、適切に栄養供給できる長期培養のためにデザインされたスライド

  • 3次元灌流培養に使用できる流路を3チャンネル持つのµスライド
  • 優れた光学品質を有し、顕微鏡観察に最適なイメージングチャンバー

µ-Slide III 3D Perfusionの詳細・価格はこちら

免疫蛍光染色でウィルスを観察する

µ-Slide 8 Well

日々の培養から様々なウィルス学関連のアッセイに適応できる8ウェルカバースリップ

  • 最小限の細胞を扱い、試薬量を削減させる、費用効果の高い8ウェルチャンバースライド
  • 細胞培養、免疫蛍光染色作業から顕微鏡までをAll-in-oneで行えます 
  • 底面には、高解像度顕微鏡観察に対応できる最高の光学品質を備えた、No.1.5ポリマーカバースリップを採用

µ-Slide 8 Wellの詳細・価格はこちら

 

Glass Bottom Dish 35 mm

日々の細胞培養から蛍光顕微鏡観察に用いることができるガラスボトムタイプの35mm細胞イメージングディッシュ

  • 厚さのばらつきが小さいカバースリップガラス(No.1.5Hポリマーカバースリップ)を採用
  • 自家蛍光が低い等の優れた光学特性を持ち、高解像度顕微鏡観察に対応可能

Glass Bottom Dish 35 mmの詳細・価格はこちら

 

µ-Dish 35 mm Quad

仕切りにより最大4つの同時個別実験を実行可能な3.5 mm細胞イメージングディッシュ

  • メニスカスを抑えるPh+機能により、優れた位相差画像と偏りのない細胞播種が可能
  • カバースリップ底面にはibidi ポリマーが採用され、優れた細胞培養と高解像度顕微鏡観察に対応した最高の光学品質を兼ね備えています。

µ-Dish 35 mm Quadの詳細・価格はこちら

採用参考文献

 

μ-Slide Chamber 12well

細胞培養および免疫蛍光染色に使用できる、”取り外し可能な”シリコン製12ウェルチャンバー付スライド

  • 費用効果が高く、免疫蛍光染色後の長期保存用スライド作成に理想的
  • 正立顕微鏡および倒立顕微鏡ともに使用可能

μ-Slide Chamber 12wellの詳細・価格はこちら

 

µ-Slide VI 0.1

灌流培養や免疫蛍光染色を6チャンネル同時に行うことができる高さ0.1 mmの流路(チャネル)を持つµスライド

  • 均一な細胞分布を可能にするチャネル構造を有するチャンバー
  • 免疫蛍光プロトコルを簡素化できます。
  • 扱う細胞数や使用する試薬量を大幅に削減させ、費用対効果の高い実験を可能にします。

µ-Slide VI 0.1の詳細・価格はこちら

 

µ-Slide VI 0.4

灌流培養や免疫蛍光染色をフロースルーによる6チャンネル同時に行うことができる高さ0.4 mmの流路(チャネル)を持つµスライド

  • 均一な細胞分布を可能なチャネル構造を有するチャンバー
  • 免疫蛍光プロトコルを簡素化できます。
  • 扱う細胞数や使用する試薬量を大幅に削減することで、費用対効果の高い実験を可能にします。

µ-Slide VI 0.4の詳細・価格はこちら

質問してみる!

「?」と思ったらすぐ解決。
どんな小さなことでもお気軽に。
ご意見・ご感想もお待ちしています。

WEB会員

記事の更新情報を受け取りたい方はコチラ

WEB会員 登録フォームへ

GeneF@N とは?