核酸やタンパク質の吸着によるロスを抑える低吸着製品をご紹介!
サンプルロス、気になっていませんか?低吸着シリーズがその問題を解決いたします。
弊社では、チップ、プレート、マイクロ遠心チューブの各種製品において低吸着タイプをご用意しております。
サンプル依頼も承りますので、ご興味のあるお客様はぜひ一度お試しください。
核酸やタンパク質のサンプルロスを防ぐ低吸着テクノロジー
そのためチップ・プレート・チューブなどのプラスチック消耗品の内壁への吸着によるサンプルのロスを最小限にすることが求められています。
このニーズに応えるため、微量・低濃度の貴重サンプルのチップや容器への吸着によるタンパクと核酸のロスを防止し、サンプルの回収量を増やせるような製品を開発しました。
吸着によるロスを最小限に抑えることでコスト削減をし、正確な分析結果を得て、長期間の保存を安全に行える高付加価値製品をご紹介します。
今回は以下のプラスチック製品を中心にご紹介いたします。
【INDEX】(画像クリックで該当箇所に移動します)
1.チップ ~低吸着ポリマーテクノロジー by Sorenson™~
Low Binding ポリマーテクノロジー
- 表面を疎水処理する事により、表面張力を減少させます。
- サンプルの吸着を最小限に抑えます。
- ピペッティング精度を向上させます。
- シリコン等の添加剤は不使用。
- 溶出もなく、サンプルの劣化防止につながります。
こんなアプリケーションにオススメ
- DNA・タンパク質・ペプチドなど、チップ表面に吸着する傾向のある粘着性分子のピペッティング
- サンプル吸着がその後の試験結果に影響を与える定量アッセイ
- 高い精度を必要とする、非常に重要で微量なプロトコル
-ウルトラマイクロボリュームにおいては、ごく少量のサンプル量が全体の総サンプル量の中では大きな割合を占めます。 - シリコン処理チップの代替品
-シリコンはサンプルに浸出し、DNAを劣化させます。また、シリコン処理チップはオートクレーブ滅菌後にその効果が落ちます。 - 高価な試薬のピペッティング
ー液体ロストを最小限に抑えます。
製品価格
CatNo. | 容量 | フィルター/滅菌 | 入数 | キャンペーン価格(税抜) | |
---|---|---|---|---|---|
30360T | 10 μL | フィルター付/滅菌済 | 96本×10ラック | →¥13,000 |
@¥13.5 |
30370T | 20 μL | フィルター付/滅菌済 | 96本×10ラック | →¥13,000 |
@¥13.5 |
15720T | 200 μL | フィルター無/未滅菌 | 1000本/袋 | →¥2,700 |
@¥2.7 |
15670T | 200 μL | フィルター無/滅菌済 | 96本×10ラック | →¥6,600 |
@¥6.9 |
14200T | 1000 μL | フィルター付/滅菌済 | 100本×10ラック | →¥9,800 |
@¥9.8 |
※価格は2023年10月時点のものです。
2.プレート ~DNA 低吸着システム by AZENTA(旧 4titude®)~
アゼンタ・ライフサイエンス(以下、アゼンタ)は、次世代シーケンス(NGS)サンプル前処理を含む高感度アプリケーションに推奨されるプレートとして、低吸着製品を提供しています。
厳選された低結合性ポリマーを使用して製造されているため、インキュベーションやサンプル移動時のDNAロスが最小限に抑えられます。
製品特長
- 次世代シーケンスのサンプル調製時など、微量サンプルで繊細なアプリケーションに最適
- 化学添加物やコーティングを使用せず、低結合特性を実現
- 低吸着性を保つためのコーティング剤は不使用のため、サンプルへの影響は一切なし
- 低温保存や高温でのインキュベーション後も影響なく、核酸サンプル回収率を最大化
検証データ
実験方法
1.1 kbの直鎖DNA断片(図1)とマウスゲノムDNA(図2)の10倍希釈系列をPCRプレートにアプライし、30分間インキュベート。
その後、DNAをプレートの次の列に移し、さらに30分間インキュベート。
この手順を7回繰り返し、DNAを8つの異なるチューブで合計240分間インキュベート。
DNAをqPCR分析に供し、元の希釈系列と比較、異なるDNA濃度から得られた平均Ct値を算出。
■ プレートインキュベート前 DNA サンプルでの qPCR の Ct 値
■ プレートインキュベート後 DNA サンプルでの qPCR の Ct 値
図1: 異なるポリプロピレンポリマーと直鎖DNAの結合<qPCR比較>
アゼンタの低結合ポリマーはインキュベーション後にDNAのロスを示さなかったが、代替ポリマーや競合他社の低結ポリマーでは、低DNA濃度においてDNAのロスを示し、Ct値の遅延が認められた。
■ プレートインキュベート前 DNA サンプルでの qPCR の Ct 値
■ プレートインキュベート後 DNA サンプルでの qPCR の Ct 値
図2:異なる温度におけるアゼンタ低結合ポリプロピレンポリマーとゲノムDNAの結合 <qPCR比較>
アゼンタ低結合ポリマーは、3つの異なる温度でインキュベートしても、DNAの明らかなロスは見られなかった。
製品価格
CatNo. | 製品名 | 入数 | キャンペーン価格(税抜) | |
---|---|---|---|---|
4ti-LB0770/C | 96 Well セミスカート ABI Style | 50枚/箱 | →¥50,000 |
@¥1,000 |
4ti-LB0960RIG | FrameStar® 96 Well フルスカート | 50枚/箱 | →¥51,900 |
@¥1,038 |
4ti-0287 | 4ti-0960/RIG用ロボティクスリッド | 50枚 | →¥28,000 |
@¥560 |
※価格は2023年10月時点のものです。
3.マイクロ遠心チューブ ~核酸/タンパク低吸着チューブ by FastGene™~
核酸低吸着タイプ
FastGene™ マイクロ遠心チューブの核酸低吸着タイプは、DNA/RNAのチューブ内壁への吸着を極力抑え、サンプル回収量を増やせるように開発されました。
- 最小限のDNA/RNA吸着=DNA/RNAの回収を最大化します。
- キャップ付き/成形目盛り付き/ツヤ消し書き込みスペース付き
- 許容遠心力:30,000 × g(容量:1.5 mL)
25,000 × g(容量:2.0 mL)
タンパク低吸着タイプ
微量・低濃度タンパクのサンプルロスにお困りの方は必見!
タンパクの吸着を大幅に抑えたマイクロ遠心チューブ
- 最小限のタンパク吸着=タンパクの回収を最大化します。
- 一般的な遠心機のローターに使用できます。
- 許容遠心力:24,000 × g
- キャップ付き/成形目盛り付き/ツヤ消し書き込みスペース付き
- オートクレーブ不可(処理後、低吸着効果が落ちてしまうことが確認されております)
タンパク質低吸着処理の効果検証
タンパク質低吸着の検証については、下記のテクニカルノートをご確認ください。
タンパク質低吸着処理の効果検証
以下を評価した資料になります。
・低吸着処理した1.5 mLマイクロチューブ
・0.2 mL 8連PCRチューブ
・96 ウェル PCRプレートのタンパク質吸着性
製品価格
CatNo. | 容量 | 吸着タイプ | 入数 | キャンペーン価格(税抜) | |
---|---|---|---|---|---|
FG-MCT015CLB | 1.5 mL | 核酸低吸着 | 100本 | →¥2,170 |
@¥21.7 |
FG-MCT020CLB | 2.0 mL | 核酸低吸着 | 100本 | →¥2,170 |
@¥21.7 |
FG-MCT015LBPR | 1.5 mL | タンパク低吸着 | 100本 (20本×5袋) |
→¥29,150 |
@¥291.5 |
FG-MCT15LA | 1.5 mL | 低吸着 | 250本 | →¥1,460 |
@¥5.8 |
※価格は2023年10月時点のものです。
お問い合わせ・サンプルのご依頼
各製品に関するお問い合わせ・サンプルのご依頼は、お問合せフォームより受け付けております。
お気軽にお問い合わせください。
このページで紹介した製品
より詳しい情報などは下記リンクより製品詳細ページをご覧ください。
※こちらのリンクからは低吸着ではない製品が含まれていることがあります。ご注意ください。
チップ
- マルチシャープ フィルターチップ(10 µL、20 µL、100 µL、200 µL)
- 200 µL ソフト&シンウォール
- マルチガード フィルターチップ(20 uL、100 uL、200 uL、1000 uL)
プレート
マイクロ遠心チューブ