モバイル リアルタイムPCR装置 PicoGene® PCR1100 ご導入済み研究室インタビュー その2

フィールドテストに最適な小型化を実現した、軽量で操作が簡単なモバイルタイプのPCR装置。
従来はラボでしか行えなかった遺伝子測定を、どこでも場所を選ばずに行えるモバイル リアルタイムPCR装置 PicoGene® PCR1100の魅力を、実際にご使用されているユーザー様に語っていただくべく、本機を導入いただいている研究室様にオンラインでのインタビューを企画いたしました。

お話聞かせてください!研究室インタビュー

快くインタビューに応じてくださったのは、獨協医科大学 医学部 熱帯病寄生虫病学講座 のDr. Marcello Otake Sato(マルセロ先生)です。

開発途上国で実際にフィールド調査を行っているお写真と共に、さっそくお話を伺っていきましょう。

PicoGene® PCR1100 のご紹介はこちら


※インタビュー内では「マルセロ先生」と呼称・表記させていただいております。

■ マルセロ先生が所属する熱帯病寄生虫病学講座では、どのような研究をされているのでしょうか?

マルセロ 先生
当研究室では、開発途上国の住民をいまだに苦しめている寄生虫病に関する研究を行っています。
これらの寄生虫病は「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)」とも呼ばれており、数億人単位の患者がいるにも拘わらず、経済的な事情などから、効果的な公衆衛生活動が進んでいない病気です。
現在、世界保健機関(WHO)では、これらの疾患の克服を目指し、様々な研究活動に取り組んでおり、私達もその一翼を担っています。
 
 
■ 寄生虫病に関する研究の中で、マルセロ先生が担当されている研究内容について教えてください。

マルセロ 先生
私達は「One-health & Eco-health」の視点から、人獣共通感染症の原因となる寄生性蠕虫類の環境疫学について研究を行っています。
この研究では、寄生虫病のDNA診断技術を応用し、宿主-病原体-環境の相互作用を調査しています。
 
 

■ 研究活動を行うにあたって、意識している点などはありますか?

マルセロ 先生
私としては「フィールドからラボへ、そしてラボからフィールドへ。」という⾔葉を⼤切に、フィールド調査とラボ研究が⼀体になった活動を⽬指しています。
 
  
早速ですが、PicoGene® PCR1100を知った経緯・導入に至ったきっかけを教えていただけますでしょうか。

マルセロ 先生
インターネットで知りました。
かねてより、フィールド調査の現場で使用できる機動性と強度を備えた機器を探しており、さまざまな機器を検討する中で、PicoGene® PCR1100は私が見つけた最良の選択でした。
 
 
 嬉しいお言葉、ありがとうございます。PicoGene® PCR1100は「現場で迅速に測定を行う」ことを目的に開発された製品なので、マルセロ先生の目指されているフィールド調査とラボ研究の一助となれば幸いです。実際に現場での使用はもうされたのでしょうか?

マルセロ 先生
はい。
これまでに、寄生虫病の流行地で採取した自然水、土壌、ヒトや動物の糞便から得た寄生虫関連のDNAサンプルでPicoGene® PCR1100を使用しています。
ブラジルとマダガスカルで行ったフィールド調査では、住血吸虫症の流行地域で採取した沼の水や、土壌中の環境DNA(eDNA)を解析することにより、虫体のDNAだけでなく、中間宿主となる淡水性巻貝の遺伝子検出にも成功しました。
 


マダガスカルでのフィールド調査の様子
 


現地での研究の様子
 
 
現地で調査を行う様子のお写真も多数ご提供いただき、ありがとうございます!
途上国の水環境改善支援に役立っている様子を見て、胸が熱くなる思いです。
実際にフィールド調査で使用してみて、検出結果はいかがでしたか?

マルセロ 先生
検出感度が従来法よりも低くなる傾向があったため、野外調査で使用する前に、ラボ内で手技の標準化を行いました。
標準化後はベンチサーマルサイクラーで得られる結果と同等でした。
 


獨協医科大学ラボ内
 
 
現地での検出結果データは、どのように活用していくのでしょうか?

マルセロ 先生
検出データは、患者の居住地や中間宿主⾙の⽣息地図へ落とし込み、感染の危険のある地区の特定に役⽴てることができました。
今後、同様の⽅法で調査地域を拡⼤し、より精度の⾼い「住⾎吸⾍症ハザードマップ」を現地住⺠へ情報提供していきたいと考えています。
 
 
  
当製品を実際に使用してみて、どのような点を気に入っていただけていますか?

マルセロ 先生
使いやすさと機動性です。
結果を迅速に得られることにより、調査現場で速やかに次のステップへ進む判断ができます。 これは、流行地域の感染対策を考えるうえで非常に高い価値があります。
 
 
  
ありがとうございます。今後、PicoGene® PCR1100に期待されることがあればお教えください。

マルセロ 先生
今より更にフレンドリーなソフトウェアを期待します。
たとえば、英語版のソフトウェアがあれば、海外の研究者と共同作業をする際、もっと楽にコミュニケーションをとることができます。
また、一度に複数のサンプルを検査できるシステムもあると便利です。
 


現地スタッフとの様子
 

なるほど…。海外の野外調査で実際に使用したマルセロ先生ならではの貴重なご意見ありがとうございます。社内で共有させていただきます。
最後に、当製品の導入を検討している他の研究室に伝えたいことがあれば教えてください。

マルセロ 先生
PicoGene® PCR1100は自分の研究目的に合った機種であるかどうか、デモ機で検討することができます。
また、各サンプルによって最適条件が若干異なるため、デモ機でサンプルごとの最適条件を、前もって検討しておくことも重要だと考えます。

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現地の子供たち

NGC担当者より

NGC担当者
マルセロ先生にお会いするまで「住血吸虫症」という寄生虫病があることを知りませんでした。
水環境を含めた公衆衛生インフラが整備されていない国や地域では、寄生虫病に感染するリスクを知りながらも、生きるために危険な水を使わざるを得ない人々がたくさんいらっしゃること。「ここの水は危険だから生活に使わないで」と言うだけでは現地住民の方たちへのフィードバックとしては不十分で、住血吸虫症のホットスポットを示し「ホットスポットの水は危険なので生活に使ってはいけない水、ホットスポット以外は使っても良い水」とセットでフィードバックしてあげないと感染抑止につながらないことなど、貴重なお話をお聞かせいただきました。
私たちも先生のご研究を通じて開発途上国の水環境改善に少しでもお役に立てるよう頑張ります。
 

協医科大学 医学部 熱帯病寄生虫病学講座 マルセロ 先生
この度は貴重なお話ありがとうございました。
 

お話を聞かせて頂ける研究室様を募集しています!
今回ご紹介させて頂いた事例のように、すでにPicoGene® PCR1100での測定を実施されている、またこれから実施予定という研究室様がいらっしゃいましたらぜひお話を聞かせて下さい。
当社製品導入済み・未導入に関わらず、ご興味がありましたらこちらからお気軽にお問い合わせください。

モバイル リアルタイムPCR装置 PicoGene® PCR1100 のご紹介

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【無料レンタル受付フォーム】モバイル リアルタイムPCR装置 PicoGene® PCR1100

2019年7月9日

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