【新発売】ibidiマイクロパターンスライド新登場!

①シングルセルアレイに適した『20 µm四⽅』のマイクロパターン、②スフェロイドやオルガノイドのアレイに最適な『直径100 µm円形』マイクロパターンの2種類登場!

マイクロパターニング技術は、細胞接着パターンをスライド等に刻む技術です。この技術を用いると、特定の位置に細胞を配置できるようになります。今回、細胞接着パターンがデザインされたスライドが2種類販売開始になりました。

シングルセルアレイ⽤マイクロパターンスライドは、⼀定間隔で単⼀細胞を配置することが できるため、シングルセルを簡便に識別するための新たなツールとして利用できます。また、マルチセルアレイ⽤マイクロパターンスライドは、スフェロイドやオルガノイドなどを一定間隔に配置することができるため、3D培養研究において、強⼒なツールとなることが期待できます。

この記事で紹介した製品

仕様

µ-Slide VI 0.4タイプ

µ-Slide 8 Well highタイプ

  • 容器の形状は、µ-Slide VI 0.4とµ-Slide 8 Well highの2タイプよりご選択いただけます。
  • 開封後そのまま細胞を播種することができます。
  • µ-Slide VI 0.4は細胞播種する部分(チャネル)にチューブを接続するためのルアーコネクターが備わっています。このため、ibidiポンプ等に接続し、フロー培養に用いるとも可能です。
  • 染⾊用試薬や細胞固定液にも対応しており、培養後、免疫染⾊等も実施できます。

マイクロパターニングテクノロジーの原理

ibidiポリマーカバースリップにibidi独⾃の技術で細胞⾮接着性加⼯したものを、バイオイナート表⾯と⾔います。マイクロパターニングは、このバイオイナート表⾯に対し、フィブロネクチンの結合モチーフであるトリペプチドArg-Gly-Asp (Arginine, Glycine, Aspartate/RGD)を共有結合させ、細胞接着できる領域(細胞接着パターン)を培養面上にデザインする技術です。これにより、空間的に定義された細胞アレイを可能にします。

マイクロパターニングの特性
  • 共有結合性で底面に結合しているため、極めて安定です。数⽇から数週間の⻑期培養でも効果が持続します。
  • ibidiポリマーカバースリップ、バイオイナート表⾯が持つ、光学性能を妨げません。このため⾼解像度顕微鏡観察対応です。
  • パターンは、蛍光観察や位相差顕微鏡観察には映らず、細胞観察を妨げません。

 

シングルセルアレイ用マイクロパターンスライド

20 µm四⽅でできた、シングルセルアレイに理想的な細胞接着⽤のパターンが刻まれた製品です。

 

 

CatNo. 製品名 単位 価格(税抜き)
ib83601
µ-Slide VI 0.4 µ-Pattern RGD, sqr20, pit110, hex 10枚 ¥134,000
ib83801
µ-Slide 8 Well high µ-Pattern RGD, sqr20, pit110, hex 10枚 ¥134,000

※価格は2021年7月現在のものです。

アプリケーション
  • ライブセル蛍光イメージングを使用したシングルセルアッセイ
  • 免疫蛍光染色など、固定を伴うシングルセルアッセイ
  • 遺伝子の機能解析、プロテオミクス、代謝活性試験など

RCC-26(ヒト腎癌)細胞をµ-Slide 8 Well With Single-Cell µ-Patternに播種してから24時間後の様子。位相差顕微鏡、対物レンズ4倍。

RCC-26(ヒト腎癌)細胞をµ-Slide VI 0.4 With Single-Cell µ-Patternに入れて、ibidi Stage Top Incubatorを用いて24時間ライブセルイメージングを行ったもの。位相差顕微鏡、対物レンズ4倍。

 

マルチセルアレイ用マイクロパターンスライド

直径100 µm、円形の、細胞接着⽤パターンが刻まれた製品。マルチセルアレイに理想的。

 

 

CatNo. 製品名 単位 価格(税抜き)
ib83602
µ-Slide VI 0.4 µ-Pattern RGD, cir100, pit500, hex 10枚 ¥134,000
ib83802
µ-Slide 8 Well high µ-Pattern RGD, cir100, pit500, hex 10枚 ¥134,000

※価格は2021年7月現在のものです。

アプリケーション
  • スフェロイド、オルガノイド、胚様体、および幹細胞などを含む、3次元細胞凝集体の培養
  • 2次元培養(モノレイヤー)された細胞パッチ(細胞群ドット)作成
  • 上記のライブセルイメージングや免疫蛍光染色等


スフェロイドアプリケーション

NIH-3T3細胞(マウス胚線維芽細胞)のスフェロイド形成。µ-Slide 8 Well With Multi-Cell µ-Patternに単一細胞を播種してから14日後。明視野顕微鏡、対物レンズ10倍。


セル・モノレイヤーアプリケーション

ibidi Stage Top Incubatorを用いて、µ-Slide VI 0.4 With Multi-Cell µ-Patternで24時間培養したRCC-26(ヒト腎癌)細胞のライブセルイメージング。位相差顕微鏡、対物レンズ20倍。

 

この記事で紹介した製品

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µ-Slide VI 0.4 With Single-Cell µ-Patternの詳細・価格はこちら

 

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