「顕微鏡で細胞を観察する容器」に特化した製品を開発しているドイツのibidi社。
ibidi社の細胞観察容器を実際にご使用されているユーザー様に語っていただくべく、本製品を導入いただいている研究室様にオンラインでのインタビューを企画いたしました。
お話聞かせてください!研究室インタビュー
快くインタビューに応じてくださったのは、
筑波大学医学医療系 内分泌代謝・糖尿病内科の宮本 崇史 先生です。
では、さっそくお話を伺っていきましょう。
こちらの研究室で主に使用しているibidi製品のご紹介はこちら
■ はじめに、宮本先生の研究室ではどのような研究をされていますか?
■ その2つのアプローチとは、具体的にはどのような手法なのでしょうか?
栄養学では、私たちが摂取した食事由来の栄養素が体内へどのように入っていくのか、そしてその結果として私たちの体を構成している細胞がどのような反応をするのか、という点を理解した上で、食事によって個体の健康を合目的的に実現するための手法を開発したいと考えています。
■ 食べることが好きな私としても、とても興味深い研究です。
宮本先生の研究室で、ご使用いただいているibidi製品を教えていただけますか?
■ 実際の研究の中で、ibidiの細胞観察容器を、どのように利用されているのでしょうか?
例えばコレステロールの細胞内分布や脂質の相状態等を観察する実験ではµ-slide 8 well (ib80826)を使用しています。
一方、合成生体分子デバイスの作製やその性能評価ではµ-Dish 35 mm(ib81156)を使用しています。
■ 研究の目的によって使い分けていらっしゃるんですね。
ibidiの細胞観察容器を知った経緯・導入に至ったきっかけを教えていただけますか?
その時の性能評価については、日本ジェネティクス株式会社のアプリケーションノートでご覧いただけます。その際、従来のガラスボトムディッシュよりも良い印象をもったため、導入することを決めました。
■ その節は、アプリケーションノート作成にご協力いただき、ありがとうございました。
良い印象を持っていただいたとのことですが、具体的にどのような点に惹かれたのでしょうか?
細胞の応答性等については、従来のガラスボトムディッシュと比較して、ヒト由来のがん細胞株では大きな違いを認めていません。
一方で、初代培養系ではガラスボトムディッシュよりも高い接着性が認められることがあり、研究の目的に応じた使い分けが必要であると考えています。この他、機械学習に用いる画像データにおいては、ibidiの細胞観察容器を用いることで高い学習効率が得られています。
■ 顕微鏡による細胞観察に特化したibidi製品の性能が、宮本先生の研究のお役に立てているようで良かったです。
ibidi社の細胞観察容器に今後、期待されることはありますか?
また二次元でありながら、三次元培養と同様な結果が出せるような細胞観察容器があると面白いと思います。
■ 貴重なご意見、ありがとうございます。新たな製品に関するリクエストは、ibidi社にも共有させていただきます。最後に、現在ibidiの細胞観察容器の導入を検討している他の研究室にお伝えしたいことがあればお教えください。
細胞の接着性が低いことが実験上の問題になっている場合は、導入を検討してもいいかもしれません。
NGCテクニカル担当者より
評価結果を聞きに研究室にご訪問させていただいた際には、他社の製品を含めた本音での評価を、2時間近く熱心にお聞かせいただきました。大変情熱的な研究姿勢を感じたのを覚えております。
本インタビューは、このような先生の生の声を読者の皆様にもお伝えできるとても有意義な内容になっているのではないかと思います。
宮本先生には、今回、取材にご協力いただけたことこの場を借りて御礼申し上げたいと思います。
宮本先生の、より一層のご活躍をお祈り申し上げます。
筑波大学医学医療系 内分泌代謝・糖尿病内科
宮本 崇史 先生
この度は貴重なお話ありがとうございました。
今回ご紹介させて頂いた事例のように、すでにibidi細胞観察容器を利用されている、またこれから利用予定という研究室様がいらっしゃいましたらぜひお話を聞かせて下さい。
当社製品導入済み・未導入に関わらず、ご興味がありましたらこちらからお気軽にお問い合わせください。
こちらの研究室で主に使用しているibidi製品のご紹介
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