日本ジェネティクスのアプリケーションノートとは?
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アプリケーションノート 2018<06>
製品名: KAPATaq EXtra HotStart ReadyMix with dye(KK3606)
メーカー名: KAPA BIOSYSTEMS 社下記データは、東京医科大学 生化学分野 森谷 昇太 様の御厚意により掲載させていただきました。
方法
プラスミドを制限酵素処理し、他プラスミド由来の外来遺伝子を組み込む実験を行いました。
そこで、目的のインサートを持ったコロニーを選別するためのコロニーダイレクトPCRにKAPATaq EXtra HotStart ReadyMix with dyeを使用しました。● 反応組成
KAPATaq EXtra HotStart ReadyMix with dye 10.0 μL
100μM forward primer 0.2 μL
( ベクター既存配列内に設計)
100μM reverse primer 0.2 μL
(インサート配列内に設計)
超純水 9.6 μL
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Total 20.0 μL16.5 本分まとめて作成し、各20μLで16 本分注。
コロニーを滅菌爪楊枝で採取し、PCR反応液に直に懸濁● PCRプログラム
95℃ 5 分
95℃ 30 秒
55℃ 1 分 35 サイクル
72℃ 2 分
72℃ 5 分
16℃ hold増幅サイズ:約700bp
サーマルサイクラー:BIO-RAD MyCycler結果
レーン3、6、7、15で目的のインサート由来のバンド(約700bp)が確認されました。(画像は16サンプルのうちの15サンプル分の結果を示しています。)
使用ゲル: 1%TBEアガロースゲル(アガロース:NE-AG02 日本ジェネティクス)
核酸染色試薬*: ミドリグリーンアドバンス(NE-MG04 日本ジェネティクス)
電気条件: 100V 30分、TBE緩衝液
ゲル撮影: FAS-Digi & Blue/Green LEDイルミネーター(日本ジェネティクス)
*先染めにてアガロースゲル30mlあたりミドリグリーンアドバンス1.5μl添加(1:20,000)お客様のコメント
日常の実験で使用できる安価なDye入りホットスタートタイプのTaqポリメラーゼを探していました。
ホットスタートタイプのものは高価なため、従来は他社Dye入りのホットスタートではない標準タイプを使用していましたが、プライマーダイマーなどに悩まされてしまうことも多々ありました。
今回、日本ジェネティクスさんからDye入りで安価なホットスタートタイプのものが発売されたとのことで使用してみました。
結果、写真のようなクリアな実験結果が得られ、陽性コロニー率が低い実験でしたが、目的の配列を持ったコロニーを簡単に選別することが出来ました。Dye入りのため、多検体での電気泳動にかかる手間も大幅に短縮できました。
今後も様々な用途に重宝しそうです。- こちらのアプリケーションノートのPDFダウンロード : こちら
- 製品情報詳細ページ: KAPATaq EXtra HotStart ReadyMix with dye
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