【お客様事例】FastGene™ Plasmid Mini Kitを使用したプラスミドの精製

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アプリケーションノート 2016<25>
製品名:FastGene™ Plasmid Mini Kit(FG-90402)
メーカー名:日本ジェネティクス株式会社

下記のデータは、山口大学 医学部薬理学講座 本田健 様のご厚意により掲載させていただきました。
FastGene™ Plasmid Mini Kit で抽出したプラスミドを使用して、トランスフェクション(ルシフェラーゼ活性)を試みました。

実験条件

● サンプル
  大腸菌株:TOP10
  ベクター:pGL4 Vector 4.3kb(インサートサイズ 0.5~2kb) ※インサート:プロモーター領域
  キットへの使用量:LB培地 2.5 mL
● 手順
1.プラスミドDNAを形質転換したTOP10をLB培地で培養した
2.培養2.5mLスケールから大腸菌を回収し、FastGene™ Plasmid Mini Kit にてプラスミドDNA を精製した(溶出バッファー50μL)
3.DNA収量を吸光度計(NanoDrop)で測定した(結果①)
4.制限酵素消化し、電気泳動により想定の断片パターンかどうか確認した(結果②)
5.トランスフェクション後、ルシフェラーゼ活性の測定を行った(結果③)
  検出装置:パーキンエルマー社の2030 ARVO X シリーズ マルチラベルリーダー

結果

① 得られたDNAと純度

# 溶出バッファー量(μL) yield(μg) Nucleic AcidConc.Unit A260 A280 A260/A280 A260/A230
pGL4-prom-498 50.0 16.3072 332.8ng/μL 6.656 3.511 1.90 2.20
pGL4-prom-998 50.0 14.2541 290.9ng/μL 5.818 3.088 1.88 2.17
pGL4-prom-1489 50.0 16.2092 330.8ng/μL 6.617 3.655 1.81 1.97
pGL4-prom-1994 50.0 23.4465 478.5ng/μL 9.571 5.063 1.89 2.24

②電気泳動
精製プラスミドを制限酵素チェックに用いた条件:
1 レーン10μL (250ng) 使用、TAE バッファー、0.7%TAE アガロース、100V・30 分

数値は想定の塩基長bp
※500bp 以下のバンドはゲル画像では検出されていません。

③ ルシフェラーゼ活性の測定
想定の断片を確認後、マウス筋芽細胞C2C12 細胞に導入し、レポータージーンアッセイを実施した。
Lipofectamine2000にてDNA 0.2μg を 10^5 cellsに導入した。
24h後に刺激を与え、細胞ライセートを回収し、ルシフェラーゼ活性を測定した。

刺激により、全てのプロモーターでルシフェラーゼ活性が促進された。

お客様のコメント
精製度や回収率が安定しており、コストパフォーマンスも高いと思います。
個人的には、コレクトチューブからカラムを引き抜く際、もう少しスムーズに抜けるとさらに使いやすいかと思いますが、総じてハンドリングに煩雑さはなく、ストレスなく短時間で多検体の処理ができました。

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