食鳥処理場や農場など、場所を選ばずカンピロバクターの迅速PCR検査が可能に!
PicoGene® PCR1100用のカンピロバクター検出キットが新たに登場しました。
培養法では、培地交換を繰り返し4日~7日かかる検査が、わずか数十分で測定可能です。
1回分ずつの試薬がチューブに小分けされているため、サンプルを混ぜて、PicoGene® PCR1100用測定チップに移し替えるだけで、「いつでもどこでも」「迅速に」「高感度」なPCR検査を実現します。
※2023年3月31日をもって、PicoGeneⓇ PCR1100に関する事業は日本板硝子株式会社から株式会社ゴーフォトンに譲渡されました。
PicoGene® PCR1100専用カンピロバクター検出キット
<便利>
- PicoGene® PCR1100との組み合わせで、いつでもどこでも検査が可能
- 食中毒の原因菌となるカンピロバクター・ジェジュニおよびカンピロバクター・コリを直接検出
- 生菌・死菌およびVNC 状態の細菌由来遺伝子を検出可能
<迅速>
- 結果判定まで25分以内のPCR反応が可能
- 1回分ずつの試薬がチューブに小分けされているオールインワン試薬なので事前の試薬調製が不要
<高感度>
- 盲腸内容物やクロアカスワブなどを使っても、高感度なPCR検査を実現
- 粗抽出サンプルでの測定が可能
製品情報
CatNo. | 製品名 | 単位 | 価格 (税抜き) |
---|---|---|---|
RGT007A | モバイル・リアルタイムPCR装置 PicoGene® Campylobacter spp. Kit 16回用 | 8連PCRチューブ×2セット | ¥24,000 |
※価格は2023年4月現在のものです。
特異性
■ 検出可能な菌種
以下のカンピロバクター属菌について反応性を確認しています。
・C.jejuni ATCC33291
・C.jejuni ATCC BAA-1153
・C.jejuni ATCC29428
・C.jejuni ATCC33560
・C.jejuni ATCC49943
・C.coli ATCC33559
・C.coli ATCC43478
■ 交差性
以下の微生物について、交差反応性がないことを確認しています。
・Salmonella enteritidis
・Salmonella thphimurium
・Clostridium perfringens
・Candida albicans
・Streptococcus suis
・Escherichia coli
・Krebshella pneumoniae
・Pseudomonas aeruginosa
・Enterococcus hirae
・Staphylococcus aureus
感度
■増幅曲線/検量線の一例
本製品及び PicoGene® PCR1100を用いた増幅曲線及び検量線の一例
- 陽性コントロール:ATCC® 700819DQ™
- 陰性コントロール:10 mM Tris Buffer
ATCC®は American Type Culture Collectionの登録商標です。
検査法の検査時間を比較
標準検査法では4日~7日かかる検査も迅速検査法では約25分で測定することが可能です。
従来の公定法
PicoGene® PCR1100
[監修] 株式会社ウェルファムフーズ 霧島事業所 農業部 兼 霧島産業動物診療所長 獣医師 獣医学博士 橋本信一郎先生
お客様事例(アプリケーションノート)ご紹介
モバイルリアルタイムPCR装置を用いたカンピロバクターの迅速検出法の正確性を、従来の培養法と比較したお客様事例について、ご紹介します。
詳しくは、アプリケーションノート「モバイルリアルタイムPCR装置を用いたカンピロバクターの迅速検出(PCR法と培養法の比較試験)」をご覧ください。
モバイル リアルタイムPCR装置 PicoGene® PCR1100について
PicoGene® PCR1100は、DNAやRNAを簡便・迅速に現場で測定することができ、食品衛生・環境汚染調査・生物資源調査など、従来はラボでしか行えなかった遺伝子測定を、どこでも場所を選ばずに行える小型で軽量なモバイルタイプのPCR装置です。
下記の受付フォームから、デモも受付中です!
この記事で紹介した製品
こちらの製品に関するお問い合わせ・サンプルのご依頼は、製品ページのお問い合わせフォームよりご依頼ください。
【モバイルリアルタイムPCR装置を用いたカンピロバクターの迅速検出(PCR法と培養法の比較試験)】
PCR法は、検出までの時間が20分とかなり早く、迅速な検査方法として非常に有用に感じました。
今回試験した盲腸便の検体では、濁りがあり100倍希釈まではエラーが出て測定ができませんでしたが、1,000倍希釈する事で測定が可能になりました。
検出感度が良いので、検体を1,000倍希釈しても培養法と同様に陽性判定を確認できました。1,000倍希釈した検体5 µLの中にどのくらいの菌数がいて検出できたかは、今回の試験では分かりませんでしたが、検出に必要な菌数が分かれば、今後の色々な試験の参考になると感じました。
食肉加工会社のお客様
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