【製品性能評価】FAS-VとFAS-Digi PROの製品比較

日本ジェネティクスのテクニカルノートとは?

発売したばかりの新製品の性能評価や、既存製品の最適な条件を追求するための条件検討をすることでお客様に心からご納得頂いた上で商品をお使い頂けるよう、様々な評価試験を行っています。
採用前の検討資料として、または採用後の最適条件検討資料としてご活用ください。
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テクニカルノート2019<03>
製品名:FAS-Digi PRO(Cat.No. GP-07LED)

目的

ゲル撮影装置FAS-Digi PROの性能評価

評価方法

弊社ゲル撮影装置の中で最上位機種であるFAS-Vと、励起光および取得画像について比較検討を行った。

概要

FAS-Digi PROは
• 励起光の強度が強い。 → 参照「比較結果2」
• 励起光の均一性が高い。 → 参照「比較結果2」
• 取得画像の画素数において優れている。 → 参照「比較結果3」
( FAS-V:2M pixcels, FAS-Digi PRO:24M pixcels)
• DNAサイズ1500 bp、1 ng, 2 ng, 4 ng, 9 ng, 18 ng, 35 ng, 70 ng, 140 ngのDNAを定量解析した場合、FAS-V同様に、定量的に検出が出来た。 →参照「比較結果4」

比較結果1:製品仕様比較

    FAS-V FAS-Digi PRO
   
照明 励起光波長 ~490 nm 470-520 nm
撮影有効スペース 26×21 cm 26×21 cm
カメラ 名称 装置内蔵カメラ Canon 200D
(日本名称:EOS Kiss X9)
レンズ 12.5-75 mm, F1.2 18-55 mm, F4-5.6
イメージセンサー モノクロCCD CMOS センサー
出力形式 12 bit モノクロ 8 bit RGB
フィルター LP580 LP550
ファイル 保存形式 TIFF/JPEG/BMP/PNG JPEG/TIFF
RGB モード(8 bit)/
グレースケール(16 bit)
RGB モード(8 bit)
画素数 1600×1200 pixcels(2 Mpixcels) 6000×4000 pixcels
(24 Mpixcels)

比較結果 2:励起光強度の測定

下図の通り、照度計を設置し撮影有効スペース上(FAS-V, FAS-Digi PROとも26×21 cm)における照度の測定を行った。

デジタル照度計(LX100, Mother tool)
  中央 左上 左下 右上 右下 平均照度 標準偏差 変動係数
FAS-V 19 33 33 26 27 27.6 5.2 0.19
FAS-Digi Pro 56 70 75 80 72 70.6 8.0 0.11

Unit:Lux

1. 撮影有効スペース上の励起光平均照度はFAS-Digi PROが高い。
2. FAS-Digi PROの照明輝度の変動係数(標準偏差/平均照度)はFAS-Vのおよそ半分であり、FAS-Digi PROの方が励起光の均一性が高い。
 

比較結果 3:取得画像比較

  FAS-V   FAS-Digi PRO
  2%アガロースゲル(DNA染色試薬濃度 : 4 μL/TAE 100 mL)
FAS-Vの画像は2 Mpixcelであるのに対し、FAS-Digi PROは24 Mpixcelである。
 

比較結果 4:取得画像の定量性について

  FAS-V   FAS-Digi PRO
FAS-V、FAS-Digi PROともに、1 ngから140 ngのDNAを直線性を持って検出することができた。
 

総括

本テクニカルノートではFAS-Vを基準にFAS-Digi PROを評価した。
その結果、FAS-VとFAS-Digi PROの間には、実際にいくつかの違いが存在した(比較結果2, 3)。
しかしながら、本実験で扱った範囲のDNA量を定量する目的として使用した場合、両機種ともに定量的に検出ができることが確認できた(比較結果4)。
このことは、本目的では、2機種の特性が現れないことを意味している。
とはいえ、より精密な測定では、これら装置固有の特性を考慮して装置を選択する必要があるかもしれない。本テクニカルノートで評価した特徴は、2機種の一部の違いではあるが、ご自身の用途を考慮し、目的に応じたゲル撮影装置の選択に役立てていただければ幸いに思う。

実験条件(電気泳動ー画像解析詳細)

1)2%アガロースゲル:ゲル体積12.5 ml/ミニゲル1枚
溶媒TAE
アガロース(NE-AG02)
Midori Green Xtra(NE-MG09)、ゲル内終濃度 4 μL/100 mL

2)泳動DNAサンプル
100 bp DNA ladder(0.1 μg/μL, Fastgene: NE-MWD100)を
6×KAPA DNA Loading Dye(KAPA, KD6300)と1×TAEを1:5の割合で混合したもので希釈溶媒として用いて、1/2希釈系列を作成。
各希釈サンプルを10 μLづつ泳動。

3)電気泳動
電気泳動装置:SafeBlue Electrophoresis system(MBE-150Plus)
泳動条件:100 V、30 min

4)画像取得条件一覧
比較結果3
FAS-V:F = 8, Exposure 1.0 sec, gain = 0, Gamma = 1.0
FAS-V拡大画像:F = 8, Exposure 1.0 sec, gain = 0, Gamma = 1.0
FAS-Digi PRO:F = 8, Exposure 2.0 sec, ISO 100
FAS-Digi PRO拡大画像:F = 8, Exposure 3.0 sec, ISO 100

比較結果4
FAS-V:F = 8, Exposure 1.0 sec, gain = 0, Gamma = 1.0
FAS-Digi PRO:F = 5, Exposure 3.0 sec, ISO 100

5)画像解析
画像解析ソフトImage Jを用いて取得したゲル画像データを解析し、バンド輝度の定量を行った。

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