お待たせいたしました!ジェネ・グラント2021年度の実施が決定!
2018年に実施し、ご好評をいただいた日本ジェネティクスによる若手研究者支援プログラム”ジェネ・グラント”。2021年度は、前回よりも研究費用、対象者数いずれも大幅にパワーアップして実施することになりました!
7月1日の応募受付開始に先立ち、前回の採択者様からいただいたコメントをご紹介いたします。
35歳以下の若手研究者のみなさま、ご自身の研究に、ぜひこの機会をご活用ください!
※ジェネ・グラント2021へのご応募は募集要項お知らせページからご応募ください。
日本ジェネティクスによる若手研究者支援プログラム“ ジェネ・グラント”。
日本ジェネティクスは、若手研究者支援を目的に、研究助成プログラム“ジェネ・グラント”を創設し、2018年に実施いたしました。
ジェネ・グラントは、①研究費、②学会(国内外)参加、③研究機関訪問など、研究者の自由な考えに基づいて使用することが可能です。
日本の若手研究者が本研究費を大いに活用し、今後の科学技術の発展を支えるような研究に没頭していただければ、弊社としてもこれ以上の喜びはありません。
前回の採択者様からいただいたコメントをご紹介
2018年度ジェネ・グラントにて採択された3名の研究者の方から、当時を振り返ってコメントをいただきました。
※3名の所属先は全て採択当時のものです。
- 大阪大学 理学研究科 篠原研究室
尾幡 穂乃香 様 - 北海道大学 人獣共通感染症リサーチセンター 国際疫学部門
近藤 達成 様 - 京都大学大学院 生命科学研究科 多細胞体構築学講座 細胞認識学分野
坪井 有寿 様
大阪大学 理学研究科 篠原研究室
尾幡 穂乃香 様
■応募時の研究課題名
標的アイソトープ療法に向けた放射性プラチナの標識検討及び生物評価
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
■採択が決まった当時の心境
修士課程1年で初めての研究費申請だったので驚きも大きかったですが、とても嬉しかったと記憶しています。
■助成金の使い道
実験機材とノートパソコンに使わせていただきました。今も愛用しています。
■現在の活動状況
博士課程に進み、採択いただいた研究課題を引き続き行っています。当時、博士課程に進むか迷っていたのですが、本グラントの採択は研究を続ける大きな後押しになりました。
■今後の展望
私は、“オージェ電子”という低エネルギーの電子を放出する放射性プラチナ薬剤の開発およびその生物学的評価を行っています。研究費を頂いたころはまだ薬剤を作るという段階でしたが、今はそれらを用いた評価も行っています。実社会で使える薬剤・技術開発を目標に、今後も地道に実験を重ねていきたいと思います。
北海道大学 人獣共通感染症リサーチセンター 国際疫学部門
近藤 達成 様
■応募時の研究課題名
宿主ゲノム内に見つかったフィロウイルス様遺伝子の機能解析
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
御社のWEB会員サービス「GeneF@N」に登録していたら、「ジェネ・グラント」の案内メールが届きました。助成対象者上限数が3 件以内と狭き門だったので、「当たったら良いな~」くらいのノリで応募しました。
■採択が決まった当時の心境
正直、ダメ元の応募だったのでまさか採用されるとは思いませんでした。UP! Online サイトの結果発表ページで自分の所属と名前が載ったのを確認した時は、とても嬉しかったです。
■助成金の使い道
実験に必要な試薬の購入、解析サービスの利用、書籍の購入に充てました。
■現在の活動状況
博士号を取得後は、研究者の道を諦めて研究職専門の派遣社員になりました。キャリアパスという意味では失敗かもしれません。でも、大学や大学院で学んだことは活かせています。また、職業(研究者)ではなく職務(研究職)に興味を持ったから勉強を続けてきたことに気付くこともできました。だから、私は後悔していません。
■今後の展望
Ph.D.ホルダーとして何が出来るのかを日々模索しています。最近は、シェアリングエコノミーも盛んになっているので、上手く活用すれば自身の経験を活かせるのではと考えています。
■今年度の応募者へメッセージ
ジェネ・グラントなどの研究費助成制度は狭き門です。でも「どうせ不採用だ」「当たるはずがない」と思い込んで応募を見送るのは勿体ないです。応募しなければ絶対に当たりませんので、とりあえず応募しましょう。
京都大学大学院 生命科学研究科 多細胞体構築学講座
細胞認識学分野
坪井 有寿 様
■応募時の研究課題名
三次元的な組織収納メカニズムの解明~昆虫の羽化翅をモデル系として
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
ジェネ・グラント募集当時、ポスドクとして新しい研究環境へ移動して間もなかったため、自身の研究費を持っておりませんでした。そんな折、研究者仲間からジェネ・グラント募集について知らされ、ぜひ応募したいと考えました。
■採択が決まった当時の心境
まさか採択されると思っていなかったので、とても驚いたのを覚えております。学生時代より数年かけて自身で構想を練った研究テーマで応募させていただいたので、そのアイディアを面白いと思って採択していただけたこと、また、ようやく自身の構想を検証できる手立てが整ったことを嬉しく思いました。
■助成金の使い道
実験機材、試薬、論文作成用のグラフィックソフトなどに使用させていただきました。
■現在の活動状況
現在は、引き続きポスドクとして昆虫の羽化翅をモデル系とした三次元的な組織収納メカニズムの解明を行っております。ジェネ・グラント募集当時には予想していなかった研究結果なども得られ、現在論文投稿準備を進めているところです。
■今後の展望
これまでに得られた研究結果をもとに、さらに三次元的な組織収納メカニズムの解明を進めていきたいと考えております。また、長期的な展望としては、多細胞生物が進化の過程で獲得した精工な発生現象に着目し、オリジナリティの高い研究を焦らず、着実に進めていければと考えております。
■ジェネ・グラントを活用した感想
ジェネ・グラントは使用用途に対する制限が無く、大学のコンプライアンス規定内で自由に使用できたため、研究をスムーズに進めることができました。
前回の審査結果に関する詳細はこちらをご覧ください。
【7月1日応募受付開始予定】
ジェネ・グラント2021へのご応募は、募集要項お知らせページからご応募ください。
共同研究者の方に修士学生も応募できるグラントがあるということで紹介いただき、研究費申請のトレーニングのつもりで応募しました。