ジェネ・グラント、2023年度も実施いたします!
2018年に実施し、ご好評をいただいた日本ジェネティクスによる若手研究者支援プログラム「ジェネ・グラント」。2023年度も実施が決定いたしました!
応募受付開始に先立ち、2022年度の採択者様から採択された時の心境や、今後の展望などのコメントをいただきましたのでご紹介いたします。
35歳以下の若手研究者のみなさま、ご自身の研究に、ぜひこの機会をご活用ください!
日本ジェネティクスによる若手研究者支援プログラム「ジェネ・グラント」。
日本ジェネティクスは、若手研究者支援を目的に、研究助成プログラム「ジェネ・グラント」を創設し、2018年より開始いたしました。
ジェネ・グラントは、①研究費、②学会(国内外)参加、③研究機関訪問など、研究者の自由な考えに基づいて使用することが可能です。
日本の若手研究者が本研究費を大いに活用し、今後の科学技術の発展を支えるような研究に没頭していただければ、弊社としてもこれ以上の喜びはありません。
ジェネ・グラントのご応募には、無料の弊社WEB会員サービスGeneF@Nにご登録いただく必要がございます。
新規会員様も入会後すぐにご応募いただけますので、ぜひご登録ください。
2022年度の採択者様からいただいたコメントをご紹介
2022年度ジェネ・グラントにて採択された5名の研究者の方から、コメントをいただきました。
※5名の所属先は全て採択当時のものです。
- 東京工業大学 生命理工学院 三原・堤研究室
橋本 匡浩 様 - 東京理科大学 生命科学研究科 昆研究室
明果瑠 いるま 様 - 北海道大学 生命科学院 小谷研究室
佐藤 圭祐 様 - 東京理科大学 理工学部 前澤研究室
飯塚 瑞歩 様 - 慶応義塾大学大学院 医学部医学研究科 薬理学教室
大崎 文菜 様
東京工業大学 生命理工学院 三原・堤研究室
橋本 匡浩 様
■応募時の研究課題名
未知なる細胞内相分離液滴を発見する分子ツールの開発
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
■採択が決まった時の心境
採択が決まった時点ではアメリカの大学に短期の研究留学をしており、研究室内のメンバーからパーティーで祝って頂き、非常に嬉しかった思い出があります。審査員の方々からのコメントにも期待が込められており、大変励みになりました。
■助成金の使い道
実験試薬の購入に使用させていただきました。
■研究の進捗状況
未知な相分離液滴の発見を可能にする分子ツールとして有望な候補を発見しました。また、申請した研究内容の土台を大きく支える実験データをまとめ、現在論文を投稿中です。
■今後の展望
引き続き発見した分子ツールの改良・物性評価に励みます。また、研究をよりインパクトの高いものにするため、頂いた助成金を用いて挑戦的な実験に積極的に取り組んでいきたいと思います。
■今年度応募者へのメッセージ
ジェネ・グラントは使用用途が制限されておらず、金額も大きくて非常に助かっています。応募者の皆様の熱い想いが審査員の方々に伝わるようお祈りしております。
東京理科大学 生命科学研究科 昆研究室
明果瑠 いるま 様
■応募時の研究課題名
細胞競合によってがん変異細胞を排除する分子機構の解明
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
自分のアイデアでチャレンジしたい実験があったときに自分の研究費があると進めやすいと思い、学生でも応募できるグラントに応募することにしました。
■採択が決まった時の心境
採用人数も限られているため、あまり期待しないようにしていたのですが、自分の研究計画が認められた気がして嬉しかったです。審査員の方々のコメントも大変励みになりました。
■助成金の使い道
試薬と学会参加のための渡航費に使いました。
■研究の進捗状況
計画通りとはいきませんが、着実に進めています。
■今後の展望
2024年度中の論文投稿を目標に頑張っています。
■今年度応募者へメッセージ
学生のうちに研究費を取るという経験は、自分の自信にも繋がりました。まずは一歩踏み出してみることが大事だと思います。
北海道大学 生命科学院 小谷研究室
佐藤 圭祐 様
■応募時の研究課題名
動物の初期発生におけるmRNA翻訳制御機構の解析
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
案内メールを拝見したことが最初のきっかけでした。そのとき既に締め切りがかなり迫っていたのですが、「このメールを見たのも何かの縁だ!」と思い、半分勢いで応募したことを覚えています。
■採択が決まった時の心境
驚いたと同時に、しっかりと研究を進めていかなければならないという身が引き締まる思いがしました。
■助成金の使い道
実験を進めていくために必要な試薬の購入に使用させていただいております。
■研究の進捗状況
いただいた助成金で解析したいタンパク質の抗体を購入することができ、発現解析等が進んでおります。その他、幅広く助成金を使用し研究を進めていきます。
■今後の展望
翻訳制御のより詳細な分子メカニズムを、イメージング技術を活用しながら多角的に解明していきたいと考えています。
■今年度応募者へメッセージ
応募は助成金を獲得するだけではなく、自分の研究を見直すことにもつながります。応募申請書と向き合うことで、研究の道筋を確かなものとすることができると思います。
東京理科大学 理工学部 前澤研究室
飯塚 瑞歩 様
■応募時の研究課題名
4Dヌクレオーム解析から紐解く精子変態機構の解明
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
研究者として自立できるように、なるべく早いうちから研究費申請のトレーニングを行いたいとの思いがありました。そこで、所属研究室の准教授より、学部生でも申請可能な研究費助成制度として本研究費助成制度をご紹介していただき、応募することにしました。
■採択が決まった時の心境
当時、学部生という立場であった自分が採択されるとは思ってもいませんでした。そのため、採択の連絡を受け取った時は、見間違いかと思うほど大変驚きました。審査員から頂いた評価コメントは、非常に嬉しく感じ、研究にさらに力を入れていこうと思いました。また、研究費を頂いたことで、研究に対する責任を感じるようになりました。
■助成金の使い道
解析に用いるためのパソコンや学会などへの遠征費に、この助成金を当てさせていただきました。
■研究の進捗状況
現在、作出した機能欠損マウスの表現型解析に取り組んでいます。近日中に得られたNGSデータを用いて、解析を進める予定です。
■今後の展望
CUT&Tagや機能欠損マウスを用いたNGS解析を通じて、精子形成期におけるラミンによるクロマチン構造や遺伝子発現制御機構について明らかにしていきたいと考えております。
■今年度応募者へメッセージ
学部生でも挑戦できる研究費助成制度はほぼ存在しません。若手研究者を対象としたものであっても、学部生や大学院生が博士課程やポスドクの方々と同じ場に飛び込むことは怖いと思います。しかし、「まだ早い」とか「どうせ不採用だ」と思い込まずに、積極的にチャレンジすることが重要だと思います。
慶応義塾大学大学院 医学部医学研究科 薬理学教室
大崎 文菜 様
■応募時の研究課題名
腸内細菌代謝物Dアミノ酸による哺乳類のエネルギー代謝調節機構の解明
■ジェネ・グラントへ応募した理由・きっかけ
「GeneF@Nメールニュース」よりジェネ・グラントの案内をいただいたのが応募のきっかけです。若手研究者向けで用途を問わず、自由度の高い研究費助成とのことだったので応募しました。
■採択が決まった時の心境
採択のご連絡をいただいた時は、驚きが大きかったです。また、審査員の先生方からの評価コメントが非常に励みになりました。
■助成金の使い道
実験試薬、動物の購入に使用させていただきました。
■研究の進捗状況
おかげさまで重要なデータを得ることが出来ました。
現在は論文を発表出来るように準備をしております。
■今後の展望
引き続き、研究を続けていければと考えております。
会員登録について
ジェネ・グラントのご応募には、無料の弊社WEB会員サービスGeneF@Nにご登録いただく必要がございます。
新規会員様も入会後すぐにご応募いただけますので、ぜひご登録ください。
前回の審査結果に関する詳細はこちらをご覧ください。
【審査結果発表】ジェネ・グラント2022
【7月3日応募受付開始予定】
応募受付開始まで今しばらくお待ちください。
「学生でも申請できるグラント」として所属研究室の指導教員から教えていただき、応募しました。