ご導入いただいた研究室にお聞きしました!
研究者様の間で高い評価を受けている、高性能リアルタイム定量PCRシステムLightCycler® シリーズ。高性能・高機能な最新機種「LightCycler® PRO System」を日本で初めてご導入いただいた研究室にお話をお聞きしました!
LightCycler® PRO System のご紹介はこちら
大阪大学 微生物病研究所 亀岡様インタビュー
快くインタビューに応じてくださったのは、大阪大学 微生物病研究所 ゲノム解析室に所属している亀岡様です。
1934年の設立以降、微生物病をキーワードに、病原体や感染症、免疫、がんを中心に研究を展開し、生物学分野における基礎研究を牽引してきました。
90年以上の歴史の中で、さまざまな研究者が切磋琢磨しながら傑出した功績をあげています。2010年以降は文部科学省共同利用・共同研究拠点として、生物学分野の研究活性化に広く貢献しています。
ゲノム解析室は、LightCycler® PRO Systemを日本で初めてご導入いただいた記念すべき研究室。貴重なお話をたくさんお聞きすることができました。
では、さっそくお話を伺っていきましょう。また、機種の使用感や評価ポイントについては、研究室の皆様にもお話をお伺いしましたので、併せてご覧ください。
導入のきっかけ
■まずは、大阪大学 微生物病研究所のゲノム解析室で行っている研究テーマについて教えてください。

■研究者のニーズに応じたNGS解析を行っている点が特徴なんですね。

そうですね。実験デザインから解析、データ提供、論文化支援まで含めたトータルサポートを行っている点が強みとなります。
■早速ですが、リアルタイム定量PCRシステム「LightCycler® PRO System」(以下、LC PRO)をご導入いただいた経緯について教えてください。

検体数を増やして処理能力を上げたかったため、384ウェルプレート対応の装置が必要になったことが最初のきっかけでした。また、以前から使用していた旧装置の「LightCycler® 480」(以下、LC 480)が古くなってきたこともあり、日本ジェネティクスの営業担当者の方から当時新製品だったLC PROをご紹介いただきました。
■以前から弊社のLightCycler® シリーズをご愛顧いただいていたとのこと、ありがとうございます!最終的に本装置を選ばれた決め手についても教えていただけますか?

以前から研究室で使用していた旧装置(LC 480)が十分に機能していて、ラボメンバーが使い勝手をよく分かっていた後継の新モデルであったことが決め手になりましたね。また、ホワイトプレートを使用するため、ブロックの清掃をする必要がない点も気に入っています。
使用後の感想
■ホワイトプレートの採用で、ブロック清掃の手間がなくなる点は、運用のしやすさという面で大きなメリットですね!実際にラボで使用してみて、使用感はいかがでしたか?

旧装置と比べて、まず操作性が大きく向上したと感じています。ユーザーインターフェース(以下、UI) が格段に良くなり、タッチパネルで直感的に扱える点はとても便利ですね。装置としての安定性も高く、操作中にストレスを感じない点も助かっています。
データ処理については、やや手順が多いと感じるところもありますが、こちらの使用用途に合わせて営業担当者の方にパッケージ化していただけたので、実際の作業負担はかなり軽減されました。

カスタマイズ可能なビュー、洗練されたサンプルエディタ、既存のLightCycler® 480データやLIS接続を含むシームレスなインポート/エクスポート機能など、様々なラボでマルチに使えるデータ管理ソリューションを提供
■旧装置(LC 480)から切り替えたことで、どのような点がメリットとしてありましたか?

旧装置と違ってハロゲンランプが不要になり、より気軽にランを回せるようになった点は大きなメリットですね。夜間の O/N ランがしやすくなったのも嬉しいポイントです。細菌定量のプログラム作成時にも迅速にサポートしていただき、使い方の幅が以前より広がったと感じています。また、定量工程の一律ロボット化を進めていたため、旧装置と同じ消耗品をそのまま使えた点も非常に助かりました。
■旧装置からスムーズに移行できたとのこと、良かったです。以前と比べて作業効率は向上しましたか?

装置の立ち上がりが早く、電源を入れてすぐにランを開始できる点は日々の作業効率につながっていますね。アプリ内の操作も分かりやすいため、テンプレートを準備しておけばラン開始までとても素早く対応できます。加えて、384ウェルプレートに対応しているので、多くのサンプルを一度に定量できる点も大変重宝しています。
- 使用開始から半年弱ですが、テンプレートがあることで、初心者でも簡単に安定した定量ができていて良い
- 定量をスタートするまでの操作がシンプルで使いやすい
LightCycler® PRO System の良さ
■ゲノム解析室では、日頃どのような実験でLC PROを使用されることが多いですか?

NGS用ライブラリの定量や、細菌定量で使用することが多いですね。私たちの研究室にある2種類のqPCR装置は48/96サンプルにしか対応していないため、384サンプルができるというだけで大きなメリットがあります。個人的には他機種よりもUIが使いやすくて良いと思います。使用頻度は案件内容によって異なりますが、週2~3回稼働させることが多いです。
■ここまで、導入後のメリットについてお聞きしてきましたが、LC PROで最も気に入っている点について教えてください。

タッチパネルの画面が大きくて見やすく、使い心地も非常に良く、直感的に操作できる点が気に入っています。総合的に見ても、UI、操作性、処理効率のどれも満足度が高いシステムだと感じています。
- 384ウェルプレートを使用して多くのサンプルを一度に定量できる点。タッチパネルで分かりやすくスムーズに操作できる点
- 本体の起動が早く、立ち上げてすぐにランできるのがストレスフリーで良い
- 多くのサンプルを使用して反応させることができる
- 見た目がシンプルで気に入っている
- アプリ内での操作が分かりやすく、テンプレートを作っておくとランまで時間がかからない
■満足度が高いシステムとの評価をいただき、ありがとうございます。
亀岡様から見て、LC PROはどのような研究室に向いていると思いますか?

同じような実験をルーチンで行っている研究室には向いているのではないでしょうか。
ただ、384ウェルプレートに分注するには、人力による処理は少し厳しいように思います。当研究室では、ロボット2機種を駆使して384ウェル化に対応しています。
■今回のインタビューにあたって、ロボット装置も撮影させていただき、ありがとうございました。ゲノム解析室でいかに日々大量の検体数を処理していることを実感した光景でした。
最後に、弊社のアフターサポートはいかがでしたか?率直なご意見をぜひお聞かせください。

何か困ったときなど、トラブルにも迅速にご対応いただけているため安心して使えることができています。
ゲノム解析室ラボ内の様子をご紹介
ゲノム解析室にお邪魔させていただき、ラボにある各種装置も拝見させていただきました。

(左)LightCycler® PRO System|LightCycler® 480 System(右)
最新機種LC PROと、旧装置LC 480は仲良く横並びで配置!こうして比較してみると、LC 480の年季を感じます。

ロボットアームで電動ピペットをハンドリングするピペッティングロボット

リアルタイムPCRの反応セットアップを行う自動分注ワークステーション
ゲノム解析室が進める『定量工程の一律ロボット化』の一環として、ピペッティングロボットや自動分注ワークステーションも設置されており、日々の実験量の多さが伝わってきました。
NGC営業担当者より

今回ご協力いただいたゲノム解析室は、LightCycler® PRO Systemを日本で初めて導入された記念すべき研究室です。
導入当時は国内第一号ということもあり、期待と共に「現場で初期トラブル等は起きないだろうか」という不安も少なからずございました。しかし結果として、旧機種(LightCycler® 480)からの乗り換えも非常にスムーズに行うことができ、操作性の向上などをご評価いただくことができました。お客様に喜んでいただけたときは本当に嬉しく、「営業をしていて良かった!」と心から感じた瞬間でした。
この場をお借りして、ご採用いただけたこと、そしてこの度のインタビューをご快諾いただけたことに改めて感謝申し上げます。
LightCycler® PRO Systemは、384ウェルでの解析をすでに実施されている、あるいはご検討されているお客様はもちろん、「96ウェルだけれど、スタイリッシュで便利な装置が欲しい!」というお客様にも自信を持っておすすめできる装置です。
詳しいお話を聞いてみたいという方、関西・四国エリアの場合は私がお伺いします!ぜひお気軽にお声がけください。
大阪大学 微生物病研究所 ゲノム解析室
亀岡様、皆様
この度は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
LightCycler® PRO System について
LightCycler® PRO Systemの詳細・価格はこちら
LightCycler® PRO Systemに関する詳細は、下記のWEBページをご覧ください。
デモンストレーション受付中
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ゲノム解析室では、「一日でも早く良質な結果を」をモットーに、研究者が行う研究者のための次世代シーケンサー受託解析を行っています。
主な解析内容としては、RNA-Seq解析、シングルセル解析、WGS解析、WES解析、HLA解析、菌叢解析など多岐にわたります。
大阪大学のみならず、他の大学や企業様など様々な研究者の方にご利用いただいております。
次世代シーケンサーは、MiSeq、NovaSeq X Plus、DNBSEQ-G400RS、DNBSEQ-T1+、DNBSEQ-G99RS、PromethIONなどを運用し、研究者のニーズに合わせた最適な解析条件のご提案と遺伝子解析支援を行っております。