めざせ!DNAマスターが、Tokyo ふしぎ祭(サイ)エンスに登場!
人気企画のチャレンジスクール「めざせ!DNAマスター」。今年は、小・中学生向けのイベント Tokyo ふしぎ祭(サイ)エンス2024 に出展する形で開催されました。当日の様子をダイジェストでお伝えします。
Tokyo ふしぎ祭(サイ)エンス
イベント概要
小・中学生をターゲットに、参加・体験型の行事を通じて、参加者が科学技術に関する
理解と関心を深め、より身近なものとして感じてもらうために開催されています。2024年度で14回目を迎えました。(2020年度と2021年度は開催中止。2022年度はオンライン開催)
はっけん!たのしいミラクルサイエンス!
Tokyo ふしぎ祭(サイ)エンス 2024
- 開催日:2024年4月27日(土)10:00~17:00
- 会場:日本科学未来館
- 参加費:無料
「めざせ!DNAマスター」とは?
東京都医学総合研究所再生医療プロジェクト プロジェクトリーダーの宮岡 佑一郎先生をはじめとした研究室の皆さまで、小学生向けにDNAに関する説明やアガロースゲル電気泳動実験のチャレンジスクールを開催しています。
Tokyo ふしぎ祭(サイ)エンス 2024では、小学校低学年(1年生~3年生)以上を対象に、DNAをテーマに3つの企画を出展しました。
東京都医学総合研究所では、「DNAの形を見ながら、生命の仕組みを学ぼう」をメインテーマに据え、3つの企画を出展しました。
- ブロッコリーからDNAを取り出そう
- DNA鑑定で犯人を捕まえよう
- DNAの二重らせんを作ろう
宮岡先生のチームは、❷ DNA鑑定で犯人を捕まえよう を担当し、計4グループ(1グループ50分)に分けて行いました。
「DNA鑑定で犯人を捕まえよう」実験スタート!
会場に到着すると、子どもたちが着用するための白衣がズラリと準備されていました!子どもたちの期待も高まります!
宮岡先生からテーマ発表
まずは宮岡先生から、今回のミッションが発表されました。
「宝石店に泥棒が侵入!残された髪の毛からDNAを分析し、防犯カメラに映っていたAさんとBさん、どちらが犯人なのかを割り出してほしい」
犯人を割り出すために、容疑者2名と犯人それぞれの毛髪のDNAを電気泳動で流し、バンドで特定することになりました。DNAサンプルをゲルに入れる方法や、ピペッティングの操作方法について説明を受けて、いざ実験スタート!
電気泳動の実験スタート!
はじめに、本イベントのサポートに入ってくれている研究室の皆さまが、ピペット操作のお手本を見せてくれました。
子どもたちは一人一人、少し緊張しながらもピペット操作をしながらアプライしていきます。
アガロースゲルへのアプライも無事に完了!ゲルの穴にサンプルがきちんと入っていますね。続いて電気泳動を行います。
DNAについてお勉強
電気泳動を行っている間の待ち時間を利用して、宮岡先生がDNAについて説明してくれました。
まずは、親から子に代々受け継がれていく”遺伝”から話が始まります。二重らせん構造やATGCの並び方・長さは人によって異なる点など、DNAの仕組みについて解説してくれました。
次に、DNAの長さを調べる方法として、先程行ったアガロースゲルの電気泳動に関する仕組みを教えてくれます。(今回も電気泳動については”鳴子くぐり”に例えて、子どもたちがイメージしやすいように説明してくれました!)そして、DNAを光らせるための試薬として、弊社の核酸染色試薬 ミドリグリーンについても解説してくれました。
ゲル撮影装置を使用して泳動結果の確認へ
電気泳動の時間も終了し、いよいよゲル撮影装置を使用してバンドの結果確認タイムです!
過去のイベントでは、Blue/Green LED イルミネーターを使用していましたが、今回は開放感のある大きな窓が特徴の会場…。イルミネーター単体では遮光が難しいため、今回はFAS-Digi Compactに活躍してもらいました!
弊社のゲル撮影装置FASシリーズはBlue/Green LEDを使用しているため、人体とサンプルへの悪影響がほぼ無いことが特長です。UVと違って子どもたちも安心して使えます。
ダークボックス上部に覗き窓があるFAS-Digi Compactの特長を活かし、子どもたちも覗き窓から泳動結果を確認しました。秘密のボックスを覗き込むように皆ワクワクしながら覗き込んでいました。バンドは問題なく見えているかな?
犯人特定の考察タイム
バンドの確認が終わったら、いよいよ犯人特定の考察タイムです!
「Aさん/BさんのDNA」「髪の毛のDNA」それぞれの長さを比較し、無事に犯人を突き止めました!
終わりに
今回のイベントは、数時間かけてじっくり説明・実験する過去のスタイルとは異なり、1グループ50分の時間制限で4回繰り返すものでした。(過去のイベントはこちら)
後半からは、先生役を研究室の方にバトンタッチ!ピペット操作をする際は、宮岡先生が実際にお手本を見せてくれる場面もありました!
時間制限もあり各回の準備・レクチャーに慌ただしい中、今回も取材にご協力いただきました宮岡先生、研究室の皆さま、ありがとうございました。
今回のイベントで使用した機材・試薬
本イベントで使用した機器・試薬をご紹介します。デモ・サンプルのご依頼も承りますので、お気軽に各製品のお問い合わせフォームよりご連絡ください。