今年も、めざせ！DNAマスターがTokyo ふしぎ祭(サイ)エンスに登場！

人気企画のチャレンジスクール「めざせ！DNAマスター」。昨年に続き、小・中学生向けのイベント Tokyo ふしぎ祭(サイ)エンス2025 に出展する形で開催されました。当日の様子をダイジェストでお伝えします。

Tokyo ふしぎ祭(サイ)エンス

イベント概要

小・中学生をターゲットに、参加・体験型の行事を通じて、参加者が科学技術に関する
理解と関心を深め、より身近なものとして感じてもらうために開催されています。2025年度で15回目を迎えました。今年は2日間で合計20種類のワークショップが開催されました。

みて、さわって、わくわくサイエンス！
Tokyo ふしぎ祭(サイ)エンス 2025

開催日：2025年4月19日（土）～20日（日）10:00～17:00
会場：日本科学未来館
参加費：無料

「めざせ！DNAマスター」とは？

東京都医学総合研究所再生医療プロジェクトプロジェクトリーダーの宮岡佑一郎先生をはじめとした研究室の皆さまで、小学生向けにDNAに関する説明やアガロースゲル電気泳動実験のチャレンジスクールを開催しています。

過去の記事はこちら

Tokyo ふしぎ祭(サイ)エンス 2025では、小学校低学年以上を対象に、DNAをテーマに3つの企画を出展しました。

出展テーマ

東京都医学総合研究所では、「DNAの形を見ながら、生命の仕組みを学ぼう」をメインテーマに据え、3つの企画を出展しました。

ブロッコリーからDNAを取り出そう
DNA鑑定で犯人を捕まえよう
DNAの二重らせんを作ろう

宮岡先生のチームは、4月19日に開催した ❷ DNA鑑定で犯人を捕まえよう を担当。計4グループ（1グループ50分）に分けて行いました。

「DNA鑑定で犯人を捕まえよう」実験スタート！

Index

実験テーマ
電気泳動の実験スタート！
DNAについて学習タイム
ゲル撮影装置を使用して泳動結果の確認へ
犯人特定の考察タイム

実験テーマ

Tokyo ふしぎ祭(サイ)エンスへの出展が2回目となる今回は、宮岡先生はサポートする側に回り、研究室に所属されている大学院生の方が先生役を担当しました。
今回もワークショップに参加する子どもたちには白衣を着用してもらいます！（なかなか着る機会のない白衣を着用できてワクワク^^）

子どもたちの準備が完了すると、いよいよワークショップがスタート！まずは今回のテーマとなるミッションが発表されます。

「宝石店に泥棒が侵入！残された髪の毛からDNAを分析し、防犯カメラに映っていたAさんとBさん、どちらが犯人なのかを割り出してほしい」

犯人を割り出すために、容疑者2名と犯人それぞれの毛髪のDNAを電気泳動で流し、バンドで特定することになりました。

電気泳動の実験スタート！

DNAサンプルをゲルに入れる方法や、ピペッティングの操作方法について説明を受けて、いざ実験スタート！

今回は実験助手を担当した宮岡先生も、子どもたちにピペッティングのお手本を見せてくれました。

アガロースゲルへのアプライが完了したら、次は電気泳動へ。同じグループのみんなで一緒に装置のスイッチボタンを押して、約10分間流します。

DNAについて学習タイム

電気泳動中の待ち時間を利用して、DNAの仕組みについて学習します。

親から子に代々受け継がれていく”遺伝”から話が始まります。二重らせん構造やATGCの並び方・長さは人によって異なる点など、DNAの仕組みについて解説してくれました。

学習タイムの最後は、今回の実験テーマであるDNAの比較を行うにあたって、先程アガロースゲルにアプライした電気泳動に関する仕組みについてお話がありました。
（今回のワークショップで弊社が提供させていただいた、エチジウムブロマイド（EtBr）に替わる安全なDNA蛍光染色試薬「ミドリグリーン」と、DNAの大きさを測る「DNAラダー」についてもご紹介いただきました！）