第十五回 カレーライスの記憶
第十五回 カレーライスの記憶 10年ほど前、カナダ政府支援によるカナダ―日本研究者の会合に参加した際、最終日にオタワの日本大使館で立食パーティーが催された。日本を離れて1週間ほどが経過しており、そろそろ日本の味が恋しく…
2019.09.11 UP! Online 編集部
第十五回 カレーライスの記憶 10年ほど前、カナダ政府支援によるカナダ―日本研究者の会合に参加した際、最終日にオタワの日本大使館で立食パーティーが催された。日本を離れて1週間ほどが経過しており、そろそろ日本の味が恋しく…
2019.08.21 UP! Online 編集部
第十四回 リンドバーグからのメッセージ 7~8月にはヨーロッパの共同研究者としばらく連絡が取れないことは珍しくなかった。“審査員が休暇だ”とか、“編集者が不在だ”とかで、この時期にはヨーロッパの専門誌への論文投稿を見送…
2019.07.17 飯塚紗耶
第十三回 隠れ家でレトリート 日本語ではなんというのだろう、レトリート(retreat*脚注)は軍隊が戦況をみて作戦を練り直すための一時退却、転じて適当な場所で一定期間行うミーティングも意味する。米国の大学を夏に訪問し…
2019.06.12 飯塚紗耶
第十二回 すこし気になるのですが・・刑事コロンボ 「どうでもいいと思うのですが、上司がうるさいのでね」と何度も事件現場を訪れ、「なにか変だとおもいません?」と腑に落ちない様子で、しつこく質問を繰りかえし真犯人を追い詰め…
2019.05.29 飯塚紗耶
第十一回 ゲノムのゆとりはゆとりをもって ピペット・試験管などのガラス器具を洗う時間は実験の緊張から解放され、適度の満足感によるほっとした時間だった。別の実験台の仲間達も器具洗いに集まるから自然と意見の交換もできた。 …
2019.04.17 飯塚紗耶
第十回 性のエピジェネティクス 米国で獣医学希望の女子学生が増え始めた2〜30年ほど前、オハイオ大学のL教授が「大変ですよ!オハイオ大学の男子トイレが壊され、女子トイレに変わっている」と、男子学生の成績の悪さを嘆きつつ…
2019.03.26 飯塚紗耶
第九回 睡眠3時間でも時間が足りない人生! エピジェネティクス・シンポジウムに参加した際、友人のD. A. コーネル大学教授が「フィルと会って話してみないか?フィルは希少疾患に関心が深いし、彼と会うと良いかもしれない」…
2019.02.22 飯塚紗耶
第八回 我らは和製ポイズンピル世代? 私が大学院生の1973年頃、店頭からトイレットペーパーが無くなるという事態がおきた。第4次中東戦争で原油価格の高騰がおき(第1次オイルショック)、 “物不足に陥る”との不安から人々…