日本ジェネティクスのアプリケーションノートとは?
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本データは、大阪公立大学 大学院医学研究科 分子病態薬理学教室 本間 拓二郎 様のご厚意により掲載させていただきました。
実験概要
マウスでのジェノタイピングは、日常で行われることが多い操作であり、ジェノタイピングには、耳や尻尾からのDNAを抽出して行うことが主流です。
DNA抽出は、通常、サンプルはプロテイナーゼKとともに数時間または一晩インキュベート後、精製を行います。このプロトコルは、より高いDNA濃度と品質の抽出物を生成しますが、手間と時間がかかります。
本アプリケーションで使用したMyTaq™ Extract-PCR Kitは、プロテイナーゼKを使用したDNA抽出でありながら、DNA抽出からPCRまで最速120分で完了するキットとなります。また、必要な試薬がすべてセットとなっており、簡便に操作を行うことが可能となっております。
本アプリケーションノートでは、野生型マウスおよび遺伝子改変マウスの尾(約2 mm)からMyTaq™ Extract-PCR Kitを用いてDNAを抽出後、添付の酵素を用いてPCR反応を行い、増幅するか確認を行いました。
MyTaq™ Extract-PCR Kitの操作と必要時間
MyTaq™ Extract-PCR Kitを使用することで、大幅に操作時間を短縮できる
実験方法
- 使用試薬
MyTaq™ Extract-PCR Kit(meridian BIOSCIENCE / Cat.No. BIO-21126) - サンプル
野生型マウスの尾 2 mm程度
遺伝子改変型マウスの尾 2 mm程度 - 使用機器
PCR装置
Mupid-2x(株式会社ミューピッド / Cat.No. AD115) - 抽出方法
- 尾を反応溶液(Buffer A 20 μL、Buffer B 10 μL、ddH2O 70 μL)中で75℃、10分間反応させた(3分ごとに撹拌した)。
- 95℃で10分間反応させた。
- 15,000 × gで1分間遠心した。
- 上清を新しい1.5 mLチューブに回収した。
- PCR
反応組成Final Con. DW 6.5 μL Master Mix(2x) 12.5 μL 野生型アレル検出用primer set(Forward & Reverse) 2.5 μL 各0.5 μM 変異型アレル検出用primer set(Forward & Reverse) 2.5 μL 各0.5 μM Template 1 μL 抽出したDNAをTE bufferにて2倍希釈したもの Total 25 µL 反応プログラム
Time Pre-incubation 95℃ 180 sec Amplification 95℃ 15 sec ×35 cycles 62℃ 30 sec 72℃ 20 sec
結 果
この記事で紹介した製品
- こちらのアプリケーションノートのPDFダウンロード:こちら
- 製品情報詳細ページ:MyTaq™ Extract-PCR Kit(meridian BIOSCIENCE / Cat.No. BIO-21126)
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