日本ジェネティクスのアプリケーションノートとは?
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メーカー名:KAPA BIOSYSTEMS 社
以下のアプリケーションデータは埼玉県立がんセンター 腫瘍診断・予防科 
山本 剛 様、 角田 美穂 様、 部長 赤木 究 様のご厚意により掲載させていただきました。
実験方法
遺伝性大腸がん原因遺伝子のひとつPMS2遺伝子をターゲットとした長鎖アンプリコンのシーケンスでは、特にATリッチ領域におけるライブラリー増幅バイアスによりリード数が減少し、カバレッジが低くなることが問題となっていた。
今回、現行法である「長鎖アンプリコンからNextera XTで作成したTagmentation後のライブラリー」において、KAPA Library Amplification Kit(KAPA HiFi HotStart ReadyMix)を用いてライブラリーを増幅することで、この問題点の改善を試みた。
ワークフロー

※KAPA Library Amplification Kitによるライブラリー増幅
① Tagmentationの中和ステップ後、25μlの反応液に2倍量(50μl)の AMPureXPを添加し、クリーンナップを実施(80%エタノール洗浄×2回)
② 15μl の10mM Tris-HCl, pH 8 あるいは PCR-grade water で溶出
③ 以下の条件でライブラリー増幅を実施
■反応組成
2×KAPA HiFi HS ReadyMix 25μL
Index 1 primer       5μL
Index 2 primer       5μL
Library DNA          15μL
                                     50μL RXN
■PCR サイクル
initial Extension      72℃      3min
Denaturation           98℃     30sec
Denaturation           98℃     10sec
Annealing                63℃     30sec         ×14cycles
Extension                72℃      3min
Hold                        10℃
<現行法>

PMS2遺伝子を標的とした長鎖アンプリコンシーケンスの結果
ATリッチ領域(例えば矢印の領域)などではリードが減少し、カバレッジの低下が見られる。
結果
KAPA Library Amplification(LA)Kitを用いてライブラリー増幅を行った結果、ATリッチ領域でのカバレッジの改善が見られ、より平均的なカバレッジを得ることができた。


 
 
他のサンプル(下段サンプルB)でも同様に、KAPA LA Kitを用いてライブラリー増幅した結果、カバレッジの改善が見られた。
 

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