知ってましたか? 核酸は室温で保存・輸送ができます!

検体保管でお悩みの皆様、核酸は室温で保存・輸送ができることをご存知でしたか?

貴重なサンプルを保護するためにしていた低温保存。保管や移動にも気を配っていたのではないでしょうか?これからはその手間やコストの心配はいりません!

室温での検体保管や室温輸送はメリットがたくさんあります。

  •  冷蔵・冷凍・超低温フリーザーなどが不要です。
  •  環境への負荷が少ないです。
  •  フリーザーなどの設置スペースや購入コスト、電気代を削減できます。
  •  輸送時にクール便の使用やドライアイスを用意する必要がありません。

DNAの室温保存・輸送
FastGene DNA saveペーパー

特長

  •  洗浄ステップ不要のダイレクトPCR分析が可能(要条件検討)
  •  長期間の安定的なDNA保管に便利(カビ防止は、相対湿度40%未満に保ってください)
  • Active Chemical Protection技術でDNAを保護いたします。
  • 法医学検体採取の必要性および研究標本の収集に適しています。

 

Cat.No. 製品名 包装単位 キャンペーン価格(税抜)
FG-GDS4 DNA Saveペーパー 100枚 ¥70,000 → ¥47,000

※価格は2020年10月現在のものです。

DNA/RNAの室温保存・輸送
FastGene DNA/RNA saveチューブ

特長

DNA saveチューブ

RNA saveチューブ

  • カードタイプでは難しかった、保存した核酸の全回収が簡単に!
  • 精製済みの核酸の保存に適したチューブタイプ
  • 経済的な室温保管が可能
  • カードタイプでは難しい自動化に適合
Cat.No. 製品名 包装単位 キャンペーン価格(税抜)
FG-GTD02-100 DNA Save チューブ 100本/箱 ¥82,000¥63,000 
FG-GTR05-100 RNA Save チューブ 100本/箱 ¥91,000¥70,000 

※価格は2020年10月現在のものです。

テクニカルノート:
FastGene DNA Save Paper の性能評価

実験方法

〈マウス血液〉
1. マウス血液15 μL をDNA Save Paper に滴下し、Biosafety Hood にて 21時間乾燥させた
2. 室温あるいは76℃で1日または1か月保存した
3. DNA Save Paper サンプルについて イヤーパンチ(穴径φ1.5 mm)を用いて抜き打ちを行い、 PCR 反応液に添加して PCR を行った

〈大根の葉〉
1. 大根の葉を押し潰しながら擦り付けたもの、大根の葉 1 g あたり PBS を 5 mL加え、乳鉢を用いてすり潰したものをDNA Save Paperに滴下し、Biosafety Hood にて19~21 時間乾燥させた
2. 室温あるいは76℃で1日または1か月保存した
3. DNA Save Paper サンプルについて イヤーパンチ(穴径φ1.5 mm)を用いて抜き打ちを行い、 PCR 反応液に添加して PCR を行った
* 76℃で1か月保存の場合は室温で32か月保存に相当する
* KAPA 3G プラントPCRキット、T社A、T社DのPCR酵素でPCRを行った

 

結果

【加速度試験を用いた長期安定性評価】
約300 bp ターゲット(mACTB)のアガロースゲル電気泳(1日間、1か月保存)

 

約300 bp ターゲット(actin)のアガロースゲル電気泳動(1日間、1か月保存)

マウス血液由来DNAと大根の葉由来のDNAの長期安定性を評価するため、室温あるいは76℃で1日あるいは1か月保存した後、PCRを行った。結果、すべての条件でターゲットの増幅が確認された。

● 考察
DNA Save Paper はマウス血液に由来するゲノムDNAを長期間、少なくとも室温で32か月は保存可能であることが示唆された。さらに、DNASave Paperは大根の葉をはじめとした植物組織由来のゲノムDNAも、長期間にわたり保存できる可能性が示唆された。植物サンプルについては、葉を擦り付けるという簡便な方法により調製し、PCRを行うことも可能である。

 

アプリケーションノート:
DNA Save ペーパーを用いたマイコプラズマ培養液由来DNA の抽出および保存

下記データは、道立総合研究機構畜産試験場家畜衛生グループ 山口英美様のご厚意により掲載させていただきました。

*I :Instageneを用いた抽出および保存
 P:菌液をDNA Save ペーパーを用いた抽出および保存
● 結果
DNA Save ペーパーで保存した場合においても、Instagene精製後PCR増幅した場合と同じ分子サイズのPCR産物が増幅された。
〈注意〉
本実験は、菌数などテンプレート量を管理してPCRを行ったデータではないため、バンド輝度に基づくDNA量の情報を比較できない点はご注意ください。

● 結論
• DNA Save ペーパーにスポットするだけで、マイコプラズマのDNAをPCRで増幅可能な状態にすることができた。
• かつ、この状態のまま、マイコプラズマDNAの保存が可能であることがわかった。
※特定の保存期間を保証する結果ではない点はご注意ください。

ペーパーの上に試料液を落とすだけで、マイコプラズマよりDNAを抽出し、保存できたので、非常に楽でした。
また、紙として保存するので、冷凍庫のスペースをとらないことが便利で、博物資料など、それなりの量を長期保存する場合などに良いと思います。

 

担当者の一言(日本ジェネティクス)
これまでDNA Save ペーパーは、血液サンプル由来のDNA抽出・保存において使用可能であることは検証済みとなっております。
本アプリケーションノートにおいて、DNA Save ペーパーが、マイコプラズマにおいても使用可能であることがわかりました。
このことは、DNA Save ペーパーが、幅広い細胞種のDNAを抽出・保存ができるアプリケーションである可能性を示しています。

 

製品ページ

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