【News from overseas】ibidiマイクロスライド活用事例:SARS-CoV-2が免疫による防御システムから逃れるための戦略

News From Overseas

こちらのコーナーでは、海外のサプライヤーから私たち世界各国の販売代理店向けに発信されるメールニュース、FacebookやLinkedInといったSNSなどで発信された投稿から、ホットな最新情報だけをピックアップして日本のみなさまにシェアさせていただきます!
アメリカ、ドイツ、イギリス、中国など多種多様な国のサプライヤーから発信されるニュースをお楽しみください。
本日は、細胞観察器具メーカーであるドイツ ibidi 社から届いた最新ニュースをご紹介します。

ibidi社によるLinkedIn投稿内容


本bioRxiv紙プレプリント版において、ibidi µ-Slide 8 Wellが掲載されています。
本研究では、SARS-CoV-2が、MHC-Iによって引き起こされる免疫応答にどのように影響しているのかという点について調べています。
タイトルは、「SARS-CoV-2のORF8タンパク質は、MHC-Iの強力なダウンレギュレーションを通して免疫回避を引き起こしている」です。

The #ibidi µ-Slide 8 Well was used in this #bioRxiv preprint to investigate how SARS-CoV-2 affects the MHC-I triggered immune response: “The ORF8 Protein of SARS-CoV-2 Mediates Immune Evasion through Potently Downregulating MHC-I”
https://zcu.io/NXUe

LinkedInで紹介されたibidi社配信記事

bioRxivで紹介された論文内容

<要点>
COVID-19の原因ウィルスであるSARS-CoV-2が、免疫による防御システムから逃れるための戦略の一端を、分子メカニズム的に説明した論文になります。
SARS-CoV-2は、オープンリーディングフレーム8 (ORF8)を発現させることにより、MHC-Iをリソソームを介した分解に導き、抗原掲示を妨害しているようです。
本論文の免疫染色にはµ-Slide 8 Wellが採用され、HEK293T細胞に対し、ORF8をはじめとする様々な遺伝子のトランスフェクション~免疫蛍光観察までを行っています。
このスライドは、1枚で8 サンプル同時に扱えるため、効率の良い免疫蛍光観察を行いたい場合にお勧めです。

 

bioRxiv論文内容

本論文で使用されている製品の詳細はこちら

・μ-Slide 8 well コーティング ibiTreat

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