【News from overseas】ibidiマイクロスライド活用事例:多嚢胞性腎疾患(PKD)におけるATPシグナル伝達の持つ生理的機能解析

News From Overseas

こちらのコーナーでは、海外のサプライヤーから私たち世界各国の販売代理店向けに発信されるメールニュース、FacebookやLinkedInといったSNSなどで発信された投稿から、ホットな最新情報だけをピックアップして日本のみなさまにシェアさせていただきます!
アメリカ、ドイツ、イギリス、中国など多種多様な国のサプライヤーから発信されるニュースをお楽しみください。
本日は、細胞観察器具メーカーであるドイツ ibidi 社から届いた最新ニュースをご紹介します。

ibidi社によるLinkedIn投稿内容

本論文では、ibidi μ-Slide VI 0.4が、多嚢胞性腎疾患(PKD)におけるATPシグナル伝達の持つ生理的機能を研究するために使用されています。タイトルは、「多嚢胞性腎臓病において、Pannexin-1は、流体剪断ストレス感受性プリン受容体シグナル伝達と嚢胞増殖を媒介している。」です。

The #ibidi µ-Slide VI 0.4 was used to study the role of ATP signaling in polycystic kidney disease (PKD) under physiological conditions: “Pannexin‐1 mediates fluid shear stress‐sensitive purinergic signaling and cyst growth in polycystic kidney disease“ https://zcu.io/W9mr

LinkedInで紹介されたibidi社配信記事

 

THE FASEB JOURNALで紹介された論文内容

<要点>
多嚢胞性腎疾患には、尿細管中の原尿へ放出されるATP量が影響することがわかっています。今回、Verschurenらは、そのメカニズムとして、シェアストレス感受性ATP放出機構が関与し、Pannexin-1というチャネル関連タンパク質が重要な役割を果たしていることを明らかにしました。

論文中では、ibidi社μ-Slide IおよびVIにペリスタポンプを接続することで、細胞のフロー培養する系を構築しています。これを用いて、細胞にシェアストレスを与え、培地中に放出されるATP量測定を行っています。このように、ibidi社マイクロスライドは、フロー培養するための流路を提供してくれます。また、フロー培養した細胞中のpannexin-1 mRNA発現量解析を行っているように、マイクロスライドを用いた細胞培養は、定量PCR等を利用した発現量解析にも対応しています。したがって、本論文のような目的で使用する場合、マイクロスライドは非常に有益なツールになります。

THE FASEB JOURNAL論文内容

本論文で使用されている製品の詳細はこちら

・μ-Slide I Luer / 0.4 Luer

・ μ-Slide VI Luer / 0.4 Luer
・Silicone Tubing(ibidi社サイト)

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