【製品性能評価】先染め染色法におけるMidori Greenシリーズと エチジウムブロマイドの比較

日本ジェネティクスのテクニカルノートとは?

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目的

核酸染色試薬であるMidori Green Advance、Midori Green Xtra、エチジウムブロマイドにて、それぞれ先染め染色を行い、Blue/Green LEDにて、DNAの検出感度の確認を行う。

概要

Midori Green Advance(以下MGA)とMidori Green Xtra(以下MGX)は、エチジウムブロマイド(以下、EtBr)に代わる安全な核酸染色試薬である。
EtBrの代替試薬では、EtBrとのDNAの見え方(検出感度)の違いが重要であるが、MGAとMGXは、先染め染色ゲルにおけるEtBrとの検出感度の比較検証がされていなかった。
本資料では、MGAとMGXとEtBr各試薬の標準使用量で作成した先染めゲルでDNAラダーを分離した後、Blue/Green LEDでのDNA検出感度の比較検証を行った。

実験結果

実験結果

各濃度のDNAの見え方

Lane バンド位置 (DNA量) EtBr MGA MGX
3,000 bp (約25 ng/band)
1,500 bp (約12.5 ng/band)
1,000 bp (約7.5 ng/band)
1,000 bp (約3.75 ng/band)

全ての核酸染色試薬において、25、12.5、7.5、3.75 ngのDNAを検出できた。

使用したDNAラダーの分子量・DNA量
使用したDNAラダーの分子量・DNA量

結論
MGA・MGXは、EtBrに代わる先染め染色試薬として使用できることが示された。

実験方法

〈撮影とDNAの観察〉

  • 泳動後のアガロースゲルをゲルトレーに並べ、FAS-Digi PRO(日本ジェネティクス株式会社 / Cat.No. GP-07LED)にて撮影する。
  • 撮影条件はマニュアルモード(F値:5.6、露光時間:0.5秒、ISO:100)に固定して行った。
  • 撮影した画像の3,000 bp、1,500 bp、1,000 bpのバンドを確認し、各試薬での比較を行った。

Midori Green Advance / Midori Green Xtraの製品紹介

〈Midori Green シリーズの特長〉

  • EtBrより低い変異原性で非発癌性物質の安心・安全な核酸染色試薬です。
  • Blue/Green LED(励起光 500 nm)に適した試薬のため、脱UVが可能です。
  • 先染め/後染め、両方の染色法に対応しています。EtBrと使用感を変えずにご利用いただけます。
Midori Green Advance

UVでも使いたい方には…

Midori Green Advance
(FastGene™ / Cat.No. NE-MG04)
Blue/Green LED だけではなく、UVでも同様に検出可能です。

Midori Green Xtra Blue/Green LEDをご使用の方には…

Midori Green Xtra
(FastGene™ / Cat.No. NE-MG10)
よりBlue/Green LEDに最適化されており、低バックグラウンド・高S/N比での検出可能です。

補足データ:核酸染色試薬の添加量と撮影機器の変更時による泳動像の見え方の違い

  1. FAS-Digi PROでの撮影画像FAS-Digi PROでの撮影画像
  2. FAS-Digi Compact(日本ジェネティクス株式会社 / Cat.No. GP-08LED)での撮影画像FAS-Digi Compactでの撮影画像

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