日本ジェネティクスのアプリケーションノートとは?
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メーカー名:KAPA BIOSYSTEMS 社
下記のデータは、国立研究開発法人森林総合研究所 森林遺伝研究領域 生態遺伝研究室 鈴木節子様のご厚意により掲載させていただきました。
実験条件
今まで使用していた酵素は、生の葉から抽出したDNAでは安定的にPCR増幅を行うことができていましたが、シリカゲルドライした葉から抽出したDNAではPCR増幅が困難になりました。
そこで、「お客様からの製品フィードバック2013〈11〉」を読み、植物乾燥標本からのDNAからも増幅が得られることを知り、KAPA2G Robust HotStart ReadyMix with DyeによるPCR増幅を試みました。
DNA抽出方法:CTAB法
TA社とKAPA2G Robust HotStart ReadyMixの酵素を比較しました。
● PCR 装置
ABI GeneAmp 9700
● 増幅サイズ
matK:850bp
trnQ-rps16:1060bp
● TA社の反応組成
TA社酵素 0.05
10×Buffer 1
dNTP Mix 0.8
Primer Forward (2μM) 0.5
Primer Reverse (2μM) 0.5
D.W. 5.15
DNA 2
Total 10μl
● TA社のPCRプログラム
94℃ 3:00
94℃ 0:30
50℃ 1:00 ×40 cycle
72℃ 1:30
72℃ 10:00
4℃ forever
total反応時間;約2.5~3時間
● KAPA2G Robust HotStart ReadyMixの反応組成
2×KAPA 5
Primer Forward (10μM) 0.5
Primer Reverse (10μM) 0.5
D.W. 0
DNA 4
Total 10μl
● KAPA2G Robust HotStart ReadyMix PCRプログラム
〈trnQ-rps16〉 〈matK〉
94℃ 3:15 94℃ 3:00
94℃ 0:15 94℃ 0:15
58℃ 0:15 ×38 cycle 55℃ 0:15 ×35 cycle
72℃ 0:30 72℃ 0:30
72℃ 10:00 72℃ 10:00
4℃ forever 4℃ forever
total反応時間;約1時間
結果
M 100bp ラダー
1. サンプル1 KAPA trnQ-rps16
2. サンプル2 KAPA trnQ-rps16
3. サンプル1 TA 社酵素 trnQ-rps16
4. サンプル2 TA 社酵素 trnQ-rps16
5. サンプル1 KAPA matK
6. サンプル2 KAPA matK
7. サンプル1 TA 社酵素 matK
8. サンプル2 TA 社酵素 matK
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その時、KAPA2G Robust HotStart ReadyMix(KK5706)の製品フィードバックを読み、乾燥標本のDNAからも増幅が得られることを知り、KAPA2G Robust HotStart ReadyMixを試してみました。
KAPA社キットでは、その結果、見事に増幅に成功し、塩基配列も無事に得ることが出来ました。増幅が安定しているだけでなく、反応時間が短い(1時間くらい)ことも素晴らしいです。
Dyeがはじめから入っているのでアガロースゲル電気泳動の際に便利でした。