【お客様事例】H7N9亜型インフルエンザウイルス RNAの定性・型判定

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アプリケーションノート 2018<21>
製品名:モバイル リアルタイムPCR装置(PicoGene® PCR1100)
メーカー名:日本板硝子株式会社

下記データは、東京大学 医科学研究所 ウイルス感染分野 渡辺登喜子 先生のご厚意により掲載させていただきました。

実験概要

海外の実験装置が揃っていない場所や、高度封じ込め施設内において、サンプリング後、すぐに解析できるか実験を行った。

実験材料

ウイルス感染させたフェレットの鼻腔洗浄液から抽出したウイルスRNAサンプルを、逆転写反応に使用した。

 ターゲット  : H7N9亜型インフルエンザウイルス RNA
 RNA抽出キット: QIAamp viral RNA miniキット(Qiagen)
 逆転写酵素  : Surper ScriptIII

 

● 反応組成

Template
Enzyme(KAPA 3G Plant PCR Kit)
Buffer
Primer Mix
Probe Mix
  6.5 μL
  0.6 μL
  8.5 μL
  0.7 μL(800 nM)
  0.7 μL(70 nM)
Total 17  μL

 

● 反応プログラム

Hot Start
Denature
Anneling
Cycles
95℃/ 15 sec
95℃/   5 sec
62℃/ 20 sec
45 cycles

 

● 使用したプライマーとプローブ

H7遺伝子
 Primer(F)5’-AGAAATGAAATGGCTCCTGTCAA-3’
 Primer(R)5’-GGTTTTTTCTTGTATTTTTATATGACTTAG-3’
 Probe(FAM/BHQ-1)5’-AGATAATGCTGCATTCCCGCAGATG-3’
IAV遺伝子
 Primer(F)5’-CCMAGGTCGAAACGTAYGTTCTCTCTATC -3’
 Primer(R)5’-TGACAGRATYGGTCTTGTCTTTAGCCAYTCCA-3’
 Probe(HEX/BHQ-1)5’-ATYTCGGCTTTGAGGGGGCCTG-3’

 

結果

   サンプル#3
 
計測時間:21 min 40 sec

FAM B
ROX G
Cy5 R

お客様のコメント
測定対象のインフルエンザウイルスRNAの検出が確認できた。
使いやすい印象で、海外の実験設備の整っていない場所での測定や、高度封じ込め施設内での測定に使用できると判断しました。

 

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