【製品性能評価】ミドリグリーンアガロースタブレットの性能評価

日本ジェネティクスのテクニカルノートとは?

発売したばかりの新製品の性能評価や、既存製品の最適な条件を追求するための条件検討をすることでお客様に心からご納得頂いた上で商品をお使い頂けるよう、様々な評価試験を行っています。
採用前の検討資料として、または採用後の最適条件検討資料としてご活用ください。
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テクニカルノート 2018<02>
製品名: ミドリグリーンアガロースタブレット(NE-AG09)
メーカー名: FastGene™

目的:タブレットタイプの「ミドリグリーンアガロースタブレット」は、従来の自家調製と比較して、簡便な手順で先染めゲルを作成することが出来る。
自家調製にて作成した先染めゲルと比較を行い、本製品が同等の電気泳動とゲル撮影が行えることを確認する。

評価方法:タブレットタイプの『ミドリグリーンアガロースタブレットで作成した先染めゲル』と自家調製の『粉末状アガロースとミドリグリーンアドバンスで作成した先染めゲル』を用いて3種類の濃度のDNAマーカーをアプライして電気泳動を行い、ゲル撮影を行った。

使用機器と使用試薬

ミドリグリーンアガロースタブレット(Cat No. NE-AG09)   FastGene™アガロース(Cat No. NE-AG02)      

                                                              
Midori Green Advance(Cat No. NE-MG04)           FastGene™ 1kb DNA Ladder(Cat No. NE-MWD1)

                                                                                              

         

実験手順

① 先染めゲルの作成
 1)ミドリグリーンアガロースタブレット:1 tablet / 50 mL DW
 2)自家調製:MidoriGreenAdvance (0.5uL / 12.5mL)+ Agarose(1%)+ TBE(12.5 mL)

② 電気泳動
 • DNAサンプル

 • 電気泳動:SafeBlue Electrophoresis system(MBE-150Plus)
  1.0% TBE agarose gel(NE-AG02)
  100V 30min

③ ゲル撮影 
 1)FAS-Ⅴ
 2)FAS-Digi B/G LED
 3)FAS-Digi UV illuminator(302nm)
   → 現在UVイルミネーターは販売を終了しています。
     過去に発売していた機器にて撮影を行っておりますので、ご使用中の方はご参考ください。

3種の機器を使用する。それぞれ露光(exposure)を変更して適した設定を検証する。

ミドリグリーンアガロースタブレットー先染めゲル作成方法

純水にタブレットを加えた後、速やかに攪拌して完全に溶解させる(3 ~ 5分間)

(タブレットを純水に添加すると拡散する)

突沸しないように注意しながら、完全に透明になるまでゲルを加熱

ゲルの温度が60 ~ 70℃まで下がってきたら、ゲルをトレーに流し込みゲルを作成する

Gel % 1 tablet 2 tablet
1% 50 mL water 100 mL water
1.5% 33 mL water 67 mL water

(取扱説明書より)本検証では1%濃度のゲルを作成した

タブレットを溶かす際は室温の純水を使用する。(高温の水・Buffer に溶かさない)

結果

                                                 

まとめ

テクニカル担当者
タブレットタイプの「ミドリグリーンアガロースタブレット」は簡便に先染めゲルを作成することができ、自家調製ゲルと同様に使用することができました。

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