元研究者A子の部屋「次世代シーケンス（NGS）の受託サービス編」

⽇本ジェネティクスの刊行物「UP! Magazine&Promotions」の中で、元研究者である弊社社員のA子が様々な製品の魅力や一押しポイントについて詳しく解説しているコーナー『元研究者A子の部屋』。
今回は次世代シーケンス（NGS）受託サービスについて取り上げます。

なぜ激増している？
次世代シーケンス（NGS）の受託サービスのニーズに迫る！

弊社では、NGS、病理切片作製、マウスの遺伝子改変、生体試料の提供など、様々な受託サービスをご提供しております。その中でも、特に人気の高いNGS受託サービスについて、弊社テクニカル担当のＴ太さんの解説でわかりやすくご紹介いたします！

この記事で紹介したサービスはこちら

NGS新規導入の難しさについて

NGSは多くの研究に活用されていますが、新たに導入するのはなかなか難しいようですね。

そうですね。NGSを新たに始められる方は、高額なNGSのシーケンサーやライブラリー調製の際に使用する関連機器の購入などの金額的なハードルと、ライブラリー調製やデータ解析における技術・経験面のハードルがありますよね。

既にシーケンサーが共同研究室などに入っている場合でも課題があるとのことですが。

はい。少量のデータ量しか必要ではない場合、ランニングコストを抑えるため、サンプル数をある程度揃える必要があります。そのため待ち時間がかかってしまい、実験のスケジュールが立てにくいというお困り事を伺ったことがあります。

これからNGSを始める方々の参考として、技術・経験面のハードルについても教えていただけますでしょうか？

クオリティーの高いライブラリーを作製するためには、十分な検討や技術が必要になります。またデータ解析も、専門性の高い知識と技術、機器などの設備も必要になります。

このようにNGS分野では、分子生物学的の実験的なスキルとデータ解析のためのIT系スキルの両方の技術が必要になるため、必然的に他の実験よりも、ハードルが高くなってしまうように思います。

実験もデータ解析も大変。これを一人でやろうとすると、手間がかかり、さらに失敗するリスクもありそうですね。このような背景から、NGS受託の需要が高まっているのですね！

受託であれば、読みたいサンプルを送るだけで上記の課題を解決することができますし、安定した納期でデータを取得できますからね！実験のスケジュールも立てやすくなると思います。
有難いことにNGS受託サービスはリピートいただけるお客様も多く、研究者の皆様のお役に立てることは、私たちとしても非常に嬉しい限りです。

ちなみに、特に人気のあるサービスである「ギガ読み」は、実はユーザー様のご要望から生まれたサービスなんです！

過去に、弊社UP！ONLINEやUP記事でもご紹介いたしました。
ライブラリー調製済みサンプルを送ってシーケンス解析のみを受託するサービスですね。
『１サンプルから・欲しいデータ量だけ・安価・短い納期』という魅力的なサービスで、お客様には、大変ご満足していただけました。

ギガ読みご利用研究室インタビューはこちら

もちろん「ギガ読み」以外にも、ライブラリー調製からデータ解析までの受託サービスもご用意しております。お客様のご状況やニーズに併せて、メニューをご選択いただけます。

ユーザー様のご状況・希望にあわせて、メニューを選べるのはとても便利でいいですね。

今後の受託サービスについて

今後はどんな受託サービスが展開されていくのでしょうか？大変興味があります。

今後は、NGSだけでなく、より専門性の高い受託の需要が高まっていくのではないかと思います。
新しく４月から開始した、シングル遺伝子発現解析サービスについても、論文で求められるほどに一般的になってきている一方、同じようにコスト面・経験面でハードルがあるように思います。私たちとしては、それらを解決すべく、より専門性の高い受託サービスをご用意させていただくことで、今後もお客様の力になれればと思います。

４月から開始したサービスというのは、UP!Onlineでもご紹介したシングルセルシーケンスサービスのことですね！単一細胞レベルで遺伝子の発現量が解析できる技術なんてもうただ、ただ驚きです！
受託サービスも日進月歩で進化していることを実感いたします。

受託についてご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください！

インタビューを終えての感想

今回は、受託サービスの一部についてＴ太さんの解説とともにご紹介いたしました。
弊社では、ここで紹介した以外の受託サービスもございます。受託について何かお困りごとがありましたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。
もしかしたら、Ｔ太さんのわかりやすい説明が直接聞けるかもしれません。お楽しみに！