モバイル リアルタイムPCR装置 PicoGene® PCR1100 ご導入済み研究室インタビュー その3

グループ⾷品安全保証本部 中央微⽣物検査センターの皆さま

フィールドテストに最適な小型化を実現した、軽量で操作が簡単なモバイルタイプのPCR装置。
従来はラボでしか行えなかった遺伝子測定を、どこでも場所を選ばずに行えるモバイル リアルタイムPCR装置 PicoGene® PCR1100の魅力を、実際にご使用されているユーザー様に語っていただくべく、本機を導入いただいている研究室様にオンラインでのインタビューを企画いたしました。
※2023年3月31日をもって、PicoGene PCR1100に関する事業は日本板硝子株式会社から株式会社ゴーフォトンに譲渡されました。

お話聞かせてください!研究室インタビュー

快くインタビューに応じてくださったのは、「すき家」「なか卯」をはじめとする各種外食チェーンを展開する株式会社ゼンショーホールディングス のグループ食品安全保証本部 中央微生物検査センター 微生物解析室 竹内様です。

では、さっそくお話を伺っていきましょう。

PicoGene® PCR1100 のご紹介はこちら


■ 竹内様が所属する中央微生物検査センターは、どのような役割を担われているのでしょうか?

竹内 様
中央微生物検査センターは、すき家やココス、はま寿司を展開する株式会社ゼンショーホールディングスにおいて、微生物検査を実施することで食品の安全性を保証する仕組みの一翼を担っています。
特に去年から今年にかけては、私たちのグループ会社においても外食のお持ち帰り商品に力を入れており、お持ち帰りできるすべての商品に消費期限を設定するための微生物検査も実施しています。
 
 
■ たしかにコロナ禍の影響によって、ここ最近のテイクアウト需要は一気に加速したように思います。竹内様が担当されている検査内容について教えてください。

竹内 様
私は新しい検査方法の立ち上げや、qPCRを使った検査を担当しています。
食品の検査では、増菌液のスクリーニングや、検出したコロニーの遺伝子型の確認をしています。また、ノロウイルなどウイルスのふき取り検査を簡単にかつ迅速にできるように改良する等、お客様が安心してお食事ができるお店づくりに励んでいます。
 
 
■ 検査の改良や、新しい検査方法を実際に考案されたりもするのですね。

竹内 様
はい。
食の安全のために私が構築した仕組みが、お客様や店舗のニーズにも合致した時は非常に大きな達成感を感じられます。
 
  
私たちが安心して飲食店の食事を楽しめる環境作りの裏側には、こういった研究員の方たちの日々の検査によって支えられているのですね。
PicoGene® PCR1100を知った経緯・導入に至ったきっかけを教えてください。

竹内 様
私の上司が「展示会でステキな機器に出会った」と嬉しそうに教えてくれたのが最初のきっかけです。
その時は試作品だったと聞いていますが、その後、腸管出血性大腸菌の毒素遺伝子などの検出方法を日本ジェネティクスさんと一緒に開発し、機器の導入に至っています。
 
 
試作段階からご興味をお持ちいただきありがとうございました。実際に現場ではもうご使用になられましたか?

竹内 様
はい。
主に腸管出血性大腸菌のスクリーニングや、検出したコロニーがマーカーとなる遺伝子を保有しているかの確認に使っています。
今後、他の病原微生物の遺伝子の検索にも利用していくつもりです。
 

 ご使用後の感想はいかがでした?

竹内 様
なによりも、反応が速くていいですよね。
3波長使えるので、2種類の対象配列とICを設定でき、使い勝手も非常にいいです。
食品は多様で、PCR反応を阻害してしまうこともあるので、ICを組み込むことができるqPCRは食品の検査にかなった手技だと思います。
 

反応の速さを気に入っていただけたようですね。特に良かったエピソードがあれば教えてください。

竹内 様
業務終了間際に「もう1ランさせたい…」という必要にかられることがありますよね。
その時、反応を開始して、帰り支度をしている間に結果が出ているというのはすごくうれしいです。
通常使っているqPCRは反応に少なくとも1時間はかかるので、結果の確認を翌朝に先送りし、一晩悶々とする…という事もありますので。
 
  
なるほど、反応が早いと帰宅間際にもう1ラン、というのも可能になるんですね。
今後、PicoGene® PCR1100に期待されることがあれば教えてください。

竹内 様
現行機種は1検体の分析ができるのですが、欲を言えば、複数検体が同時に分析できるようになるとうれしいです。
機器の大きさや重さは変わらないと、さらにうれしいです。期待しています!
 

貴重なご意見ありがとうございます。社内で共有させていただき、ご期待に添えるように頑張りたいと思います。
最後に、当製品の導入を検討している他の研究室に伝えたいことがあれば教えてください。

竹内 様
小さいし、使いやすいし、なによりこの価格でqPCRが導入できるというのは魅力的です。
「早く結果が欲しい」とか、「1日1~2検体のPCRが実施したいんだけど」という方には、特におすすめです。
また、私たちはまだ試していませんが、当機は実験室の外でも使用できるので、活用の幅は広がると思いますよ。

PicoGene® PCR1100 デモのご依頼はこちら

NGC担当者より

NGC担当者
ゼンショーホールディングス様には、PicoGene® PCR1100の試作品段階から食中毒の原因となる微生物や菌の迅速検出にご使用になりたいとご興味を持っていただいておりました。
同社は、私も大好きな「すき家」や「なか卯」などのブランドを展開する外食産業のトップ企業ですが、食の安全へのこだわりもすさまじく、PicoGene®  PCR1100を使用すれば20分程度で結果が判明する「迅速性」を最大に活用され、さまざまな食中毒原因菌の遺伝子検査に利用されていらっしゃいます。
私たちもゼンショーホールディングス様の取り組みを通じて食の安心・安全に少しでもお役に立てるよう頑張ります。
 

株式会社ゼンショーホールディングス グループ食品安全保証本部
中央微生物検査センター 微生物解析室 竹内 様 
この度は貴重なお話ありがとうございました。
 

お話を聞かせて頂ける研究室様を募集しています!
今回ご紹介させて頂いた事例のように、すでにPicoGene® PCR1100での測定を実施されている、またこれから実施予定という研究室様がいらっしゃいましたらぜひお話を聞かせて下さい。
当社製品導入済み・未導入に関わらず、ご興味がありましたらこちらからお気軽にお問い合わせください。

モバイル リアルタイムPCR装置 PicoGene® PCR1100 のご紹介

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2019年7月9日

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