モバイルリアルタイムPCR装置 PicoGene® PCR1100 ご導入済み研究室インタビュー　その１

フィールドテストに最適な小型化を実現した、軽量で操作が簡単なモバイルタイプのPCR装置。
従来はラボでしか行えなかった遺伝子測定を、どこでも場所を選ばずに行えるモバイルリアルタイムPCR装置 PicoGene^® PCR1100の魅力を、実際にご使用されているユーザー様に語っていただくべく、本機を導入いただいている研究室様にオンラインでのインタビューを企画いたしました。
※2023年3月31日をもって、PicoGene^Ⓡ PCR1100に関する事業は日本板硝子株式会社から株式会社ゴーフォトンに譲渡されました。

お話聞かせてください！研究室インタビュー

快くインタビューに応じてくださったのは、神奈川県環境科学センター調査研究部水源環境保全担当主任研究員の長谷部様です。

では、さっそくお話を伺っていきましょう。

PicoGene^® PCR1100 のご紹介はこちら

■ 神奈川県環境科学センターでは、どのような研究をされているのでしょうか？

当センターでは、県民生活に必要とされる安全で良好な環境を継承していく科学技術拠点として設立されました。主に以下の3つの業務を行っています。
①環境監視
②調査研究
③環境学習

　
　
■ センターの中で、長谷部様はどのような研究をされていらっしゃいますか？

私は調査研究の部署に属しており、神奈川県で実施している水源環境保全事業(森林保全や河川水質の向上等)の事業効果の検証を担当しています。
検証の際は水質だけではなく、様々な生物の調査も実施しております。
保全事業を実施したことで、その地域の生物相にどのような変化が起きたのか？ということについても、定期的にモニタリングを行い、検証しています。

　
　
■ 早速ですが、PicoGene^® PCR1100を知った経緯・導入に至ったきっかけを教えていただけますでしょうか。

近年、生物調査における新技術として環境DNA調査が注目を集めていることもあって、当センターでも何度か試行的な調査を実施し、一定の成果が得られたことから環境DNAの分析体制を整備することになりました。
PicoGene^® PCR1100については現場で環境DNAの分析が可能であり、調査地点まで比較的時間がかかるような場所で効率的に調査が可能となる点が決め手となり、導入することにしました。

　
　
■ ありがとうございます。やはり現場ですぐに測定できる点が決め手となったんですね。
実際に現場での使用はもうされたのでしょうか？

今年度から環境DNA分析体制の整備を始めたこともあって、まだ現場での測定は実施できていないのです…。
実際にスタートしたら、源流域に生息するサンショウウオ類の調査等に活用していきたいと考えています。

　
　
■ そうなんですね。当製品が環境DNA調査のお役に立てれば嬉しいです。
今後、PicoGene^® PCR1100に期待されることがあればお教えください。

現在は一度に1検体しか分析ができませんが、将来的には同時に複数の検体を分析できるようになれば、定量的な評価にも活用可能なのではないかと期待しています。

　
　
■ 貴重なご意見、ありがとうございます。社内で共有させていただきます。
最後に、当製品の導入を検討している他の研究室に伝えたいことがあれば教えてください。

現場でPCRを簡単に測定できるというのは、この機器だけが持つ大きな特徴だと思います。
そういった点にメリットを感じる方にとってはこの機器以外の選択肢はないと思います。

NGC担当者より

お問合せをいただいた当初から「フィールドで環境DNAを測定したい」との明確な使用目的をお持ちで、現地で核酸精製するにはどうすれば良いか？や、増幅酵素等の反応試薬の搬送温度など、実用的なご質問をたくさん頂戴し、大変勉強になりました。
センター内で新たに整備された遺伝子実験設備の予算をやり繰りしていただき、モバイルリアルタイムPCR装置を導入していただいたことは大変光栄ですし、期待も感じています。
長谷部様の生物調査研究にご活用いただけるようサポートさせていただきますので今後ともよろしくお願いいたします。

神奈川県環境科学センター　長谷部様　
この度は貴重なお話ありがとうございました。
　

お話を聞かせて頂ける研究室様を募集しています！
今回ご紹介させて頂いた事例のように、すでにPicoGene^® PCR1100での測定を実施されている、またこれから実施予定という研究室様がいらっしゃいましたらぜひお話を聞かせて下さい。
当社製品導入済み・未導入に関わらず、ご興味がありましたらこちらからお気軽にお問い合わせください。