【お客様事例】マウスliver(肝臓)およびcalvaria(頭頂骨)からの RNA調製における組織破砕方法の検討 (Cryo-Press破砕法との比較)

日本ジェネティクスのアプリケーションノートとは?

  • 当社製品を実際にご使用頂いた、正真正銘、日本国内の研究者様による評価データ
  • 製品をご検討中の方はもちろん、すでにお使いのお客様におかれましても、類似の研究をされている他の研究者の方の事例集としてご活用頂けます

アプリケーション検索専用ページはこちら


アプリケーションノート 2017<09>
製品名:組織・細胞破砕装置 MagNA Lyser(03358968001)
メーカー名:ロシュ ダイアグノスティックス株式会社

下記のデータは、自治医科大学分子病態治療研究センター 抗加齢医学研究部ご所属のお客様のご厚意により掲載させて頂きました。

実験の目的

マウス組織から多検体のRNA調製を実施するため、その前処理方法として組織・細胞破砕装置 MagNA Lyser を検討した。
まずはマウスliver(肝臓)で従来のCryo-Press破砕法との比較を行い、更に難易度が高いcalvaria(頭頂骨)の前処理も試みた。

方法

● サンプル
 マウスliver(肝臓)
 マウスcalvaria(頭頂骨)
● サンプル量および破砕方法・条件
 *結果の表1、表2を参照
● RNA抽出試薬および抽出キット
 • RNAiso(Takara)
 • High Pure RNA Isolation Kit (Roche)
● RNA抽出方法
(1)各条件、方法により組織を破砕(結果の表1、表2を参照)
(2)RNAisoのプロトコールに従いクロロホルムの添加、撹拌まで実施
(3)続いて遠心、上清400μLに対して等量の75% EtOHを添加
(4)攪拌後、High Pure RNA Isolation Kitのスピンカラムに添加
(5)以降は、High Pure RNA Isolation Kitのプロトールに従い精製を実施
● ダウンストリーム
 逆転写反応により調製したcDNAを用い、リアルタイムPCRでリファレ
 ンス遺伝子
(n=2 : Cyclo-1, Cyclo-2)と特異的遺伝子(Gene1~5)の
 Cq値を比較した。

 リアルタイムPCR装置はLightCycler480(Roche)を用いた。

MagNA Lyser
Cat.No. 03 358 968 001
16サンプルを同時処理可能な組織・細胞サンプル用の全自動ホモジナイザーです。
MagNA Lyser Green Beads、サンプル、溶解用試薬を充填したチューブをローターに装着します。
迅速な往復運動で、サンプルとビーズとの摩擦によりサンプルが破砕されます。
セットアップ中のサンプルを効率的に冷却するためのクーリングブロックが付属しています。

結果

表1.マウスliver(肝臓) 50 mg を用いた結果
        リアルタイムPCR Cq値
Mouse ID 破砕方法 RNAiso添加量 Cyclo-1 Cyclo-2 Cyclo Ave. Gene 1 Gene 2 Gene 3
B6 ID-1 ポッター型テフロンホモジナイザー 1 mL 6 strokes 20.49   20.49   25.03 22.26
B6 ID-1 MagNA Lyser (MagNa Lyser Green Beads) 1 mL 3000rpm 30sec×1 20.24 20.11 20.18 24.07 25.10 21.88
B6 ID-1 MagNA Lyser (MagNa Lyser Green Beads) 1 mL 4000rpm 30sec×1 20.53 19.59 20.06 24.23 24.33 22.88
B6 ID-1 MagNA Lyser (MagNa Lyser Green Beads) 1 mL 5000rpm 30sec×1 20.26 20.11 20.19 24.45 24.94 22.26
B6 ID-1 MagNA Lyser (MagNa Lyser Green Beads) 1 mL 6000rpm 30sec×1 20.24 20.31 20.28 24.24 25.20 22.52
B6 ID-1 MagNA Lyser (MagNa Lyser Green Beads) 1 mL 7000rpm 30sec×1 20.48 20.16 20.32 24.64 25.87 22.91
 
 
 
表2.マウスcalvaria(頭頂骨) 10 mm×7 mm を用いた結果
        リアルタイムPCR Cq値
Mouse ID 破砕方法 RNAiso添加量(※1min interval on ice) Cyclo-1 Cyclo-2 Cyclo Ave. Gene 4 Gene 5  
129 MagNA Lyser (MagNa Lyser Green Beads) 1 mL 5000rpm 30sec×6※ 22.80 22.79 22.80 28.85 17.15  
129 Tg MagNA Lyser (MagNa Lyser Green Beads) 1 mL 5000rpm 30sec×6※ 22.18 22.11 22.15 23.44 16.57  
リアルタイムPCRの結果においてCryo-Press破砕法とほぼ同程度のCq値が得られた。
また、サンプル間でも再現性が高く、期待どおりのCq値を得ることができた。
 
 
お客様のコメント
16サンプルの破砕が同一回の操作で行える点、Tube内で破砕できるので、そのまま遠心操作に移行できる点が便利。
頭頂骨の破砕の際に熱が発生するのを感じたが、RNAは問題なく調製できていた。
Cryo-Pressで調製しているRNAと同じ品質のRNAを調製することができた。

質問してみる!

「?」と思ったらすぐ解決。
どんな小さなことでもお気軽に。
ご意見・ご感想もお待ちしています。

WEB会員

記事の更新情報を受け取りたい方はコチラ

WEB会員 登録フォームへ

GeneF@N とは?