第六十七回 かずのこの一粒
第六十七回 かずのこの一粒 “かずのこ”は子孫繁昌の象徴として婚礼等の祝儀にも用いられてきた。おせちにも欠かせず、我が家の元旦の食卓にも“かずのこ”が添えられていた。醤油漬けの“かずのこ”を前に、今年も正月らしい気分に…
2024.01.31 金田 美穂
第六十七回 かずのこの一粒 “かずのこ”は子孫繁昌の象徴として婚礼等の祝儀にも用いられてきた。おせちにも欠かせず、我が家の元旦の食卓にも“かずのこ”が添えられていた。醤油漬けの“かずのこ”を前に、今年も正月らしい気分に…
2023.12.27 金田 美穂
第六十六回 Cパラドクスをめぐる年の瀬 私が乗っていた1970年代の車には、パワーウインドウやパワーステアリングはなかった。バックミラーも手動でドアを開け、外に出て自分の手で角度を調整していた。それでも、約100年前に…
2023.11.29 金田 美穂
第六十五回 38年後を楽しみに 「阪神タイガース優勝おめでとう」と製薬会社時代の同期にショートメッセージを送った。すると「道頓堀のように大喜びするエネルギーは無くなりました。最近は都市計画なども2040年というように遠…
2023.10.25 金田 美穂
第六十四回 栞を挟んで 郊外の住居から30分も歩くと、紅葉が始まったばかりの森に着く。それほど深い森ではないが、甲高いヒヨドリの鳴き声に誘われ入って行くと、うっかりと迷いそうになる。 先人たちは、山道などで木の枝を折…
2023.09.27 金田 美穂
第六十三回 科研費カケンヒ 暑い日々が続いていたが、ふと空を見上げると天をうろこ雲が高く押し上げている。近くの公園には赤とんぼも、遠慮がちだが姿を見せている。毎年、この時期に気分が高まるのは、遠くから聞こえてくる小中学…
2023.08.30 金田 美穂
第六十二回 ありのままの顔 朝、寝ぼけ眼(まなこ)で鏡に向かう。これが私の顔だろうか? 鏡に映った顔か、鏡を見ている側の問題なのか、確信を持てないまま、冷たい水で顔を洗うと、少しだけ自分を取り戻す。 随分と頼りないこ…
2023.08.02 金田 美穂
第六十一回 阿修羅像をめぐる鬼神学 奈良での学会を翌日に控えたある夏の夕刻に興福寺を訪れた。三面六臂の阿修羅像を観るためだ。眉をわずかに引き寄せ考え事をしている様子の正面の顔は魅力的だ。こういう表情はどこかで観たことが…
2023.06.28 金田 美穂
第六十回 キリマンジャロの老豹 本を買い求めて帰宅して読み始め、あれ? どこかで読んだことがあると思いながら、本棚を見ると同じ本が見つかることがある。コーヒーカップを手に、モノトーンの北向きの部屋で、重ねて購入した本に…